一生のうちで一番高価な買い物になるであろうマイホーム。期待に胸を膨らませながらも「間取りで後悔したくない」「建築費用が心配・・・」など不安なことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、40坪の家を建てる方に向けて、おすすめの間取りプランや建築費用を解説します。この記事を読んで、家づくりの参考にしてくださいね。
40坪ってどのくらいの広さ?
不動産において広さを表す単位は数種類あるため、物件資料によって広さの表現方法が異なることも少なくありません。
ここでは、40坪の家とはどのくらいの広さなのか、40坪を平米数と畳数に変換して考えてみましょう。
40坪を平米数で言うと?
40坪を平米数で表すと132.4㎡になります。記号を見てわかるとおり、平米とは辺の長さが1mの正方形の面積のことです。
1坪は約 3.31 ㎡なので、3.31に40を掛けると坪数を平米数に変換できます。
「坪」という表現は、不動産業界では古くから使われておりますが、現在は契約書など正式な書類では使えません。一方、平米数は正式な書類に使用される単位です。
40坪は畳数で表すと?
主に畳数は一般的に部屋の広さ(土地面積や延べ床面積ではない)を表す単位ですが、40坪を畳数で表すと約80畳、単純計算だと8畳の和室10室分相当です。
畳の大きさは地域により若干の違いがあるため、不動産公正取引協議会が1畳は1.62㎡以上と定め、畳数を平米数に変換する計算に用いられています。
国土交通省の「住生活基本計画(全国計画)における誘導居住面積水準及び最低居住面積水準」によると、大人4人で目指したい広さは約40坪のため、子どもがいる家庭だと4人暮らしでも充分余裕のある広さといえるでしょう。
40坪の住宅は2階建てと3階建てどちらがおすすめ?
土地面積の広さや建ぺい率・容積率によって、2階建てと3階建てどちらがおすすめか異なるため、それぞれご説明します。
ちなみに、建ぺい率とは土地面積に対する建物の面積(建坪)の割合、容積率とは土地面積に対する延べ床面積(2階建てであれば1階と2階の合計床面積)のことです。
2階建ての場合は?
建ぺい率と容積率を加味しても土地面積に余裕があれば2階建てがおすすめです。2階建ては3階建てに比べ、建築費が安くなりやすく構造上の制限をうけにくいため、ある程度自由に間取りを考えられます。また、外壁などのメンテナンス費用の高い足場が必要になる3階建てよりもかかりません。
3階建ての場合は?
土地面積が小さく、建ぺい率が低い場合は3階建てがおすすめです。1階の一部をビルトインガレージにして、2階リビングにするのもいいでしょう。ビルトインガレージは、容積率を緩和でき、駐車スペースを設けられるメリットがあります。
40坪のおすすめの間取りは?
ここでは、40坪におすすめな間取りを4つご紹介します。40坪だからこそできる間取りや延べ床面積を増やさない間取りは必見です。
自分たちの生活スタイルに合うか考えたうえで、間取りを検討する際の参考にしてください。
①アイランドキッチンを作る
4人家族でもゆとりのある40坪だからこそ取り入れられるのがアイランドキッチンです。
アイランドキッチンはシンクや調理スペースが壁から独立しているため、キッチン回りに通路幅を設けなければならず、ある程度の広さが必要になります。
家族でキッチンを囲めるため、みんなが家事に参加しやすい環境をつくれます。
基本的に対面しているので、リビングダイニングを見渡せ、コミュニケーションが取りやすいこともメリットといえるでしょう。
関連記事:
憧れのアイランドキッチン!メリット・デメリットは?実際の間取り図も紹介!
②吹き抜けを作る
家族が集まるリビングに吹き抜けをすると上部の窓からの日差しも取り入れられ、明るく解放感のある空間になります。40坪の家だとリビングを広く設けられるため、リビングの日当たりはとても重要です。
また、吹き抜けにすると風通しが良く空気が循環しやすいため、夏でも暑い空気がこもりません。
さらに、上階にいても1階にいる家族の声が届きやすく、家全体に一体感がうまれるのも嬉しいポイントです。
③屋外スペースを作る
屋外スペースに余裕があれば、ウッドデッキや庭、アプローチにこだわりましょう。開放感のあるウッドデッキは、延べ床面積には含まれないため、イスやテーブルを置くと第二のリビングとして家族の憩いの場をつくれます。
ウッドデッキでバーベキューを楽しむのもいいでしょう。お庭を子どもの遊び場や家庭菜園の場として楽しむのもおすすめです。
④駐車場を作る
余裕があれば車2台分の駐車場を設けておくと将来的にも便利です。子どもが幼いうちは利用しないかもしれませんが、将来的に車を所有することになるかもしれません。来客用の駐車場があれば気軽に親戚や友人を家に招くこともできるでしょう。
また、車庫やビルトインガレージは延べ床面積の5分の1までであれば、延べ床面積に含まれません。
物置としても利用できるので車庫やガレージも検討しておきましょう。
40坪の家を建てる際の費用相場とは?
どんなに暮らしやすい間取りができても、予算に合わなければ希望の間取りは叶いません。
ここでは、40坪の家を建てる際にかかる費用相場をご説明します。
あくまでも目安にはなりますが、予算を検討する際の参考にしてください。
建築費はいくらかかる?
40坪の建設費の相場は3,760万円程度です。
建築費を計算するためにまず坪単価を知らなければなりません。
ハウスメーカーによって坪単価は異なりますが、ここではフラット35利用者調査をもとに坪単価を割り出しました。
全国 |
首都圏 |
近畿圏 |
東海圏 |
その他の地域 |
|
住宅面積(平米) |
124.4 |
123.9 |
127.4 |
126.5 |
123.4 |
建設費(万円) |
3,532.5 |
3,808.5 |
3,740.2 |
3,604.3 |
3,354.6 |
参照:
2020年度フラット35「注文住宅融資利用者の主要指導」
全国の数値をもとに、住宅面積の平米数を坪表記にすると約37.6坪、坪単価は約94万円となり、その結果40坪(132.4㎡)の建設費は3,760万円と計算されます。
ただし、上記の表の建設費は坪単価以外にオプション費用なども含まれているため一般的な坪単価より高額です。
予算に合わなければ、設備・資材のグレードを下げると建設費を抑えられるでしょう。
土地の費用はいくらかかる?
土地の費用は地域や土地の広さ・土地の形状などにより大きく異なるため、一概に相場がいくらなのかお伝えできません。
しかし、建ぺい率50%・容積率100%の土地を例にあげると、平屋で80坪、2階建てで約50坪前後、3階建てで40坪前後の広さが必要になります。
この広さを参考に建築予定の地域の土地情報で相場がいくらなのか確認してみましょう。
40坪の間取りはどんな人におすすめ?
40坪の間取りは、家族で広々と暮らしたい方、キャンプなど趣味が多い方、親戚や友人を呼ぶ機会が多い方におすすめな間取りです。
LDKを広くして開放的な空間をつくったり、多目的スペースや書斎を設けたりと、間取りの選択肢も多いため、こだわりの詰まった間取り作りができるでしょう。
40坪の間取りで快適に過ごそう
4人家族でもゆとりを持った生活を送れる40坪の家は、アイランドキッチンを設置するなど広さを活かした間取りに最適です。
建設費の相場は3,760万円ですが、ハウスメーカーや設備・資材のグレードにより、費用は大きく異なりますので予算に見合ったプランを検討しましょう。
満足できる間取りづくりができることを願っています。
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