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50坪は何平米?こだわりの間取りを実現しよう!費用相場もご紹介

2022.03.10
2022.10.31
50坪の間取り

50坪の土地があればこだわりの間取りを計画し実現させることが可能となります。

ただ、50坪と聞いても、平米数やどのような間取りが向いているのか、費用はいくらかかるのかなど、わからないことも多いのではないでしょうか。

この記事では50坪の土地で快適な暮らしを実現するための、知識や家づくりのポイントについてご紹介します。

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50坪ってどのくらいの広さ?例えると?

「土地の広さを地図で比べる」

土地の広さを示す単位として使用される「坪」ですが、「そもそも1坪あたりの広さがどれくらい?」「単位は聞いたことはあるけれど広さのイメージがピンとこない」という方も多いのではないでしょうか。

別の単位に換算したり、身近なものに置き換えて確認しておきましょう。

 

50坪は約165平米

「1坪=約3.3平方メートル」であるため、計算すると約165平米です。

 

住宅金融支援機構が行った「2020年度フラット35利用者調査」によると、住宅の平均面積は注文住宅では約124平米、マンションでは約66平米という結果が報告されています。

よって165平米は、戸建ての場合だとかなり余裕のある広さです。
またマンションの場合では、都市中心部のハイグレードマンションの上階の広さが該当します。

 

50坪は約100畳

私たち日本人にとって馴染みのある畳に置き換えてみましょう。
「1坪=約畳2枚分」なので、50坪は約100畳です。一面に広がった様子を想像してみると、やはりかなりの広さであることがわかります。

 

より具体的に広さを実感できるものが、体育館にあるバレーボールのコートです。
バレーボールのコートは、全体で「18m×9m=162平米」となり、ほぼ同じ広さとしてイメージしやすいかと思います。

 

50坪の土地にどのくらいの家が建てられる?

家の積み木の画像

50坪という広さは、注文住宅やマンションの平均住宅面積と比較するとそれ以上にゆったりと余裕のある広さです。

 

ただし、50坪の土地すべてを使用して家を建てられるわけではありません。

土地に対しどれくらいの家を建てられるかは、建築基準法の都市計画法で定められた「建ぺい率」と「容積率」によって決まります。

「建ぺい率60%、容積率100%の50坪の土地」を例にしてみましょう。

まず、1階部分の面積は「50坪×60%=30坪」です。容積率は100%なので、残りの20坪を2階部分の面積として使用可能となります。

 

この建ぺい率と容積率は、都市計画法で定められた用途地域によって変動します。

ご自身の住む地域がどのような用途地域なのかは市役所や区役所など、都市計画を担う部署に問い合わせをすれば教えてもらえるので、土地を比較する際にも確認しましょう。

 

■建ぺい率:

土地に対し、1階部分をどれくらいの広さの面積で建てることができるのかを制限する規定。

例えば100坪の土地で建ぺい率が50%と定められている場合は、100坪のうち50坪が使用可能となる。


■容積率:

土地面積に対する、各階の面積の合計数である延べ床面積の割合を制限する規定。

地上1m以下の地下室、ビルトインガレージなど一定の条件を満たせば延べ床面積から除外することができるものもある。

 

関連記事:
家を建てるなら知っておきたい「建ぺい率」の計算方法・ポイントを解説

 

50坪は何人家族に最適?二世帯でも暮らせる?

「家族構成に合った家を計画しよう」

50坪は広さが充分にあるため、やはり子どもがいるファミリー層に適していると言えるでしょう。メイン空間のリビング以外にも部屋を複数作ることができるので、子どもの成長に合わせて個室を与えることもできます。

また、両親と子ども2人の4人家族の場合でも、一般的に25~30坪ほどあれば快適に過ごせる家を建てることができます。よって、子どもの人数が3~4人と多い場合でもおすすめできる広さです。

 

二世帯住宅を検討している場合でも、お互いの生活空間を充分に確保することができる広さです。玄関ドアから完全分離型の平屋、生活空間を一部共有する部分共有型の2階建てなど、希望に沿った幅広いプランを自由に検討することができます。

 

平屋〜3階建てはどんな人におすすめ?

「家の種類を比較検討しよう」

住む住人の家族構成によって、面積の広さ以外にも家の形状の違いで住み心地は変わるものです。

  • 平屋がおすすめの人
  • 2階建てがおすすめの人
  • 3階建てがおすすめの人

それぞれどんな人におすすめなのか、メリットと合わせてみていきましょう。

平屋がおすすめの人

平屋は広々とした開放感から、近年幅広い世代で人気があります。すべての生活空間がワンフロアで繋がっているため、家事動線の利便性と移動のしやすさでバリアフリー住宅としてもおすすめです。上下階の隔たりがないので小さな子どもや年配の方がいる家庭など、お互いの気配を感じながら安心して暮らすことができるでしょう。

また、平屋は建物自体の重心が低いため地震などの災害に強いとされています。万が一の際は子どもも年配の方も、すぐ屋外に避難できるのもメリットと言えるでしょう。

 

2階建てがおすすめの人

2階建て以上の住居のメリットは、暮らしに関するプライバシーなどの安全面にあります。一般的に階数が高い階のほうが通行人の視線も届かず気になりません。そのため、2階にプライベートな空間である寝室や物干しスペース、家族の集まる部屋を作ることで心理的な安心感を得られるでしょう。

また、上下階があることにより生活空間にメリハリをつけることができます。特に子どものいる場合は遊び場と勉強部屋をきちんと分けられるので、成長に伴い受験シーズンを迎える際にも家族がお互いに気を遣いすぎずに過ごすことができるでしょう。

 

3階建てがおすすめの人

3階建ての住居は家族の人数が多い方をはじめ、二世帯住宅を検討している方にもおすすめです。

二世帯住宅には、設備の一部を共有する「部分共有型」と、生活空間を上下・左右に完全に分ける「完全分離型」があります。3階建ての場合、この二世帯住宅の間取りを比較的自由に計画することが可能です。
特に完全分離型を検討している場合は、1階を親世代、2~3階を子ども世代と生活空間を充分な広さを確保しながら分けることができるでしょう。

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50坪の家を建てる際の費用相場は?

「費用相場を計算する」

 

新築の注文住宅を建てる際にかかる建設費は、「本体工事費」「付帯工事費」「諸経費」を足した合計金額です。


本体工事費

家本体を建てるのに必要な費用で、基礎工事や構造・設備にかかる工事、人件費が含まれる。

総費用のうち70~80%を占める。

付帯工事費

ガス・水道・電気工事など、建物以外にかかる工事費用。

総費用のうち15~20%を占める。

諸経費

各申請手続きや税金など。総費用のうち5〜10%を占める。

 

2020年度フラット35利用者調査によると、1平米あたりの建設費は平均28.3万円という結果が出ています。50坪という延べ床面積の広さで計算すると、「165平米×28.3万円=約4,669万円」です。これは合計金額となりますので、本体工事のみの場合は総費用の80%である約3,735万円が費用相場となります。

建ぺい率・容積率によって実際の延べ床面積は変動し、設備のグレードによって費用は変わりますが、ひとつの基準としておくといいでしょう。

 

50坪の間取りのこだわりポイントをご紹介

「快適な間取りについて考える」

広い土地があれば、家のプランも自由度が高く幅広い計画を進めていくことができます。

より快適な間取りにするために、こだわりたいポイントを挙げてみました。

  • 吹き抜けを作る
  • 屋上やバルコニーを作る
  • ガレージを作る
  • 中庭を作る
  • 生活動線を充実させる


ぜひ参考にしてください。

 

①吹き抜けを作る

デザイン性が高く、おしゃれな雰囲気に仕上がる吹き抜け。空間全体の開放感が増すだけでなく、採光窓を設置すれば隅々まで太陽光が入り、風通しを良くする働きもあります。自然の光と風の流れにより、家をより明るく居心地の良い空間にしてくれるでしょう。

また、空間を繋げることで上下階で家族が離れていても気配を感じることができるのも吹き抜けならではのメリットです。1階からそのまま2階の部屋に向かって声かけをするなど、コミュニケーションが取りやすくなります。

 

②屋上やバルコニーを作る

庭とはまた違ったメリットがあるのが屋上とバルコニーです。1階部分にある庭は、周りの環境によっては通行人の視線が気になることもあります。

一方、屋上とバルコニーはどちらも2階以上に設置された場所です。
高い位置にあることにより視線を気にすることなく、安心して洗濯物を干すこともできます。プライバシーを守りながらアウトドア気分でゆっくりと過ごすことができるのも、屋上とバルコニーならではのメリットと言えるでしょう。

 

③ガレージを作る

50坪の土地の広さは、生活空間のほかに駐車スペースも充分に設置することができます。

そのまま屋外に並べて駐車するのであれば3台分ほど確保できますが、きちんと車を格納できるガレージを作ってみてはいかがでしょうか?そんなガレージの中でもこだわり空間としておすすめなのが、駐車スペースを建物の一部に組み込んだビルトインガレージです。

屋内に設置することで単なる駐車スペースとしてだけでなく、趣味部屋や書斎などひとつの部屋として活用することができます。

また、ガレージは容積率の緩和の対象です。「各階床面積の合計の5分の1を上限とする」という条件はありますが、この緩和を活用すればより広く家を建てることができるでしょう。

 

④中庭を作る

中庭はその名の通り建物の中に作られた庭です。そのため、プライバシーを守ったまま屋外で過ごすことができるので、子どもの安全な遊び場として活用することができます。友人を招いてのBBQやホームパーティー、一家団らんのための第二のリビングとして過ごすのもいいでしょう。

また、間取りを各部屋が中庭を挟み向かい合わせになるようにすれば、お互いの様子を適度に見守りながら過ごすことができるので二世帯住宅にもおすすめです。

 

⑤生活動線を充実させる

家が広くなり部屋が多くなればなるほど、生活動線が複雑にならないようにする必要があります。家族構成やライフスタイルに合わせた、負担の少ない間取りを計画しつつシンプルな生活動線を充実させましょう。
「リビングとダイニングキッチンを家の中心にレイアウトしてどの部屋からでも来やすいようにする」「玄関近くにウォークインクローゼットを設置して帰宅時にすぐ上着を掛けることができる」などが一例として挙げられます。

そして特に朝は通勤・通学の準備でトイレと洗面所の衛生動線が混雑しがちです。あらかじめ動線を広く確保するか、同じ場所に設置せず少し離すかなど動線を工夫をしましょう。



延べ床面積50坪の家を建てるにはどのくらいの土地が必要?

「この家の広さに必要な土地はどれくらい?」

記事のなかでも解説しましたが、土地には建ぺい率と容積率が定められています。用途地域によって建ぺい率と容積率は変動するため、一概に延べ床面積50坪の家に必要な土地の広さというものは断言することが難しいでしょう。

 

また、建ぺい率・容積率のほかにも、周囲環境の採光や通風確保を目的とした斜線制限、日影規制などの制限があります。これらは必ず守らなくてはならないものです。

平屋なのか2階建て以上なのかなど、家の形状によっても必要な条件の土地は変わります。希望のプランと土地の特徴とのバランスのとれた家づくりをするために、建築士や工務店とじっくり相談することが重要です。

 

50坪の家を建てる際の注意点は?

「注意しておきたいポイント」

家を広く建てることができる分、やはり冷暖房費などの光熱費やメンテナンス費用が高くなる傾向があります。特に開放感のある間取りが好まれるリビング、吹き抜けのある場所は冷暖房の効きが悪くなり過ごしづらくなってしまったという失敗談も多い場所です。希望する間取りがかえってデメリットにならないか、建築士と入念に打ち合わせをしましょう。

 

また、子どもの成長や、結婚・独立により将来空き部屋がでることもあるでしょう。のちに夫婦だけでがらんとした広い家に住むということも考えられます。

その際、空き部屋を活用しきれない、掃除など日々のメンテナンスが負担になることは広さゆえのデメリットです。実際にそうなったときどのように活用するのか、管理の方法など想定しておくといいでしょう。

 

広々とした50坪の間取りで快適な生活を

家族が多くてもゆったりとした余裕のある生活空間と、こだわりや希望を叶えることができるのが50坪という広さの魅力です。

家にいながらも開放感を感じ、子どもをのびのびと遊ばせたいファミリー層や二世帯住宅でお互いに快適に暮らしたいという方にもぴったりな広さと言えるでしょう。

日々の暮らしの中で、家に対し何を優先したいのかを家族間で話し合いながら間取りを計画していくことが大切です。子どもの成長やライフステージに変化があっても快適に過ごすことができるよう、ぜひ今回の記事を家づくりの参考にしてくださいね。

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