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マンションの内覧会とは何?チェックリストとトラブル回避の注意点を紹介

2022.04.22
2022.12.09

マンション購入時の内覧会、具体的に何をするのかご存知でしょうか。今回は内覧会とは何か、どこをチェックすべきか、どんな注意点があるのか解説します。

 

チェック項目が一目でわかるチェックリストも用意したので、入居後に後悔しないためにも、ぜひこの記事を参考にして内覧会にご活用ください。

 

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内覧会とは?

「施工業者にマンションの説明を受けている女性の画像」

内覧会とは新築マンションの竣工後、引き渡し前に初めて購入者が完済したマンションを確認する場です。

 

内覧会の時間は、立ち会い人や部屋の広さによって異なりますが、基本的には1~2時間程度といわれています。

 

内覧会時に不具合などがあれば、基本的に工事会社側の責任として、無料で補修してもらえるので、懸念点や疑問点はこのタイミングですべて確認しておきましょう。

 

何をするもの?

内覧会では、おもにマンションの不具合の確認・内装の仕上がり確認・換気などの設備の使用説明をうけます。入居してから困ることがないよう、わからないことがあれば遠慮せずに聞いておきましょう。

 

その場で解決できないことや確認が必要な事柄があれば、その場でいつまでに補修または確認ができるのか、再内覧はいつになるのか決められます。

 

立ち合いは誰が来る?

内覧会は、売主や施工会社立ち合いのもと実施されるケースが多いですが、まれに、立ち合いはせず購入者のみで確認・点検するケースもあります。

 

その場合、購入者は売主や施工会社が作成したチェックシートを用いて現地確認し、不明点や不具合があればチェックシートに書き込み、後日返答してもらう形になるでしょう。

 

直接話せないことを不安に思うかもしれませんが、売主や施工会社と日時を合わせる必要がなく、気兼ねなく自由に建物を見て回れる良さもあります。

 

いつ頃行くもの?

マンションの内覧会は、竣工後引き渡しの1か月ほど前に実施されるケースが多いです。内覧会で不具合などがあった場合は、遅くても引き渡し当日には不具合箇所の改善を確認する「再内覧会」が行われます。

 

購入者は内覧会までは購入したマンションを図面などの資料でしか見られないため内覧会ははじめて実際に見て触れられる、重要な場になるでしょう。

 

内覧会の特徴

「マンションと戸建ての模型に虫眼鏡があてられている画像」

一言で内覧会といっても、マンションと戸建てではその性質上、それぞれ異なる内覧会の特徴があります。マンションと戸建ての内覧会はどこが違うのか、その違いに着目してそれぞれの内覧会の特徴をみてみましょう。

 

マンションの場合

マンションの内覧会は、室内だけでなくマンション共用部分についても確認します。具体的には、駐輪場やゴミステーションの位置からメールボックスの開閉方法や宅配ボックスの利用方法などマンションで生活するうえで利用する可能性のあるすべてです。

 

難しいものではありませんが、確認しておかないといざ利用しようとしたときに意外に困ることも多いので、しっかり聞いておきましょう。

 

また先ほどお伝えした通り、マンションの内覧会は引き渡しの1か月以上前に実施されるケースが多いため、内覧会で実際の部屋を見て採寸してから配置する家具家電を購入することも可能です。

 

戸建ての場合

戸建ての場合は、マンションと違い共用部分はありませんが、基礎工事をした部分や外壁、屋根など目視できる建物全体の確認が必要です。

 

また、マンションの内覧会は引き渡しの1か月ほど前とお伝えしましたが、戸建ては引き渡しの10日ほど前に内覧会を実施します。

 

マンションより遅いタイミングでの内覧会のため、入居までに家具家電を揃えたければ事前に図面でチェックしておく必要があるため注意しましょう。

 

オプション会とは?

「色見本やサンプルを見ている男性の画像」

新築マンションでは内覧会とは別で、引き渡しの数か月前にオプション会が開催されることもあります。オプション会とは、設備やインテリアなどオプションでつけられる商品の販売会のようなものです。

 

実際の見本や施行事例を見られるのでイメージがわきやすく、費用はかかりますが一度に注文できて手間がかかりません。

 

とくに、サイズを正確に測らなければならないカーテンや入居前に施工する必要がある床のコーティングはオプション会でも人気があります。

 

オプションのイメージがつかないなどオプション選びが大変だと感じる方はオプション会に参加してみるのもいいでしょう。


関連記事:
マンションの購入前にオプションをつけるのはおすすめ?デメリットもご紹介



内覧会のメリット

「立ち合いで内覧会をしている様子の画像」

内覧会で何をするのか、内覧会の重要性について説明してきました。ここからは、内覧会をすることで得られるメリットについてご紹介します。

 

これらのメリットを十分理解しておくと内覧会がさらに充実した内容になるので、覚えておきましょう。

 

①現状把握ができる

ここまで内覧会とは点検・確認・説明がおもな内容だと説明してきましたが、不具合を見つけるだけが目的ではありません。不具合を確認することで不具合のない正常の状態を確認するのも重要です。

 

入居後に不具合がおきたとき、その不具合が入居前から発生していたものなのか、入居後に発生したものなのか判断する必要があります。しかし、入居前の状況把握ができていないと、その判断はできません。

 

入居前から発生していた不具合であれば、施工会社や売主に無料で補修してもらえる可能性もあるため、入居前の内覧会は現状把握できるメリットがあるといえるでしょう。

 

②安心して入居できる

内覧会がないとマンション共用部の宅配ボックスなどの利用方法がわからなかったり、部屋の設備がどうなっているのかわからなかったりと、通常の生活を送るまで時間がかかってしまいます。

 

また入居してから不具合を見つけても入居しながら補修しなければならず、なかなか落ち着いた生活を送れないだけでなく、他にもどこか不具合があるのではないかという不安な気持ちがぬぐえません。

 

入居前に内覧会を行うことで安心して入居できるのは大きなメリットといえるでしょう。内覧会で暮らしをイメージできるのも嬉しいポイントです。

 

③日当たりや眺望の確認ができる

内覧会までは完成されたマンションに立ち入れないため、図面などで部屋の向きや日当たりをある程度予想するしかありません。実際に窓からどのくらいの日差しが差し込むのかどんな眺望なのかわかるのは、内覧会のタイミングです。

 

物件によっては周辺の建物によって日差しが遮られてしまい、思っていたより日当たりが良くないケースや、逆に思っていたより眺望が良いケースもあります。いずれにしても内覧会で入居前に日当たりや眺望を確認できるのはメリットです。

 

内覧会のデメリット

「エアコンの修理をしている画像」

マンションを購入するうえでなくてはならない内覧会ですが、場合によってはデメリットと感じることが3点あります。デメリットを事前に理解し、対策できるものは対策しておきましょう。3つのデメリットは以下の通りです。

 

①時間がかかる

内覧会は、入居後トラブルにならないために、しっかり点検・確認し、説明を受ける必要があります。基本的には1~2時間程度といわれていますが、もっとかかるケースも想定しておきましょう。

 

立ち合い人によっては事細かに設備関係の使用説明をしてくれたり、不具合や確認事項が多かったりするとその分時間もかかります。内覧会の日は他に予定をいれず時間に余裕をもってスケジュールを組んでおく必要があります。

 

②幼い子ども連れだと大変

時間がかかることとも関係ありますが、内覧会の最中は部屋を見たり、立会人の説明を聞いたり、となかなか子どもにかまってあげられません

 

また、暑かったり寒かったりと室温調整がされていないケースが多くストレスがかかりやすいです。数時間単位でその場にいなければならないため、子どもを預けてくるなどの対策ができない場合は、子どもが退屈しないための工夫が必要になるでしょう。

 

③補修したことで新たな問題が発生する可能性がある

内覧会で不具合があり、補修してもらえるからといって100%改善されるとは限りません。さらに、補修したことが原因で新たな問題が発生してしまうこともあります。

 

たとえば、クロスにキズがあり補修を依頼した場合、その周辺や修理業者の通り道に新たな汚れやキズがついてしまうなどです。基本的には工事がすべて終わったあとクリーニングが入り、きれいに完成された部屋を施工業者が確認します。

 

しかし、内覧会で補修箇所があればクリーニング済みのきれいな状態で修理業者が出入りするため、新たな汚れやキズがついてしまう可能性もないとはいいきれません。

 

トラブル回避のために!内覧会でのチェックポイント

「チェックリストの画像」

入居後のトラブル回避のために、内覧会ではどのようなチェックポイントがあるのでしょうか。ここではチェックポイントを3つに絞りご紹介します。

これらのチェックポイントを参考にしてトラブル回避につなげましょう。

 

①図面との相違

契約書類などの図面との相違がないかチェックしましょう。たとえば、部屋の寸法、照明・コンセントの位置や数、水回り設備の仕様など、取り決めていたものと異なる場合は補修の対象となるため、必ず指摘してください。

 

事前にどんな契約になっているのか確認しておくと、現地ですぐに相違する箇所を見つけられるので、内覧会の前に図面などを見直しておくといいでしょう。

 

②建付けの確認

ドアや窓などの建具、キッチンや洗面化粧台の収納部分の扉などが正常に動くか確認しましょう。スムーズに開閉できるか、鍵は問題なくかかるか、取っ手がガタついていないかなどをみてください。

 

目視だけではわからないことがたくさんあるので、なんでも見るだけでなく必ず自分でやることを意識するのが重要です。少しの違和感が毎日の生活でストレスになるので、ちょっとしたことでも遠慮せずに伝えましょう。

 

③設備関係の動作確認

設備関係に不具合があり使えないとなると日々の生活に支障をきたします。修理するにも時間がかかるなど入居後トラブルになりやすいです。

 

設備関係とはおもに水回り・電気・換気のことで、とくに水回りは水が正常に出るか、排水は詰まっていないか、配管から水漏れはないか注意して確認しましょう。

 

内覧会のチェックリスト例

「チェックリストを使ってトイレの点検をしている画像」

上記で内覧会でのチェックポイントを3つご紹介しましたが、ここでは具体的な項目と確認内容をチェックリストにまとめました

 

内覧会の際はこのチェックリストに従い確認していくと漏れなく確認できるでしょう。具体的にどこを見ればわからないという方はぜひご活用ください。



場所

項目

内容

共用部

駐輪場

位置

ゴミステーション

位置

トランクルーム

位置、鍵、ドア建付け

メールボックス

位置、利用方法

宅配ボックス

位置、利用方法

玄関

玄関ドア

建付け、鍵

靴入れ

建付け

インターフォン

動作確認

廊下

キズ、軋み、平行

キズ、汚れ

居室

ドア

建付け、ドアノブ

サッシの建付け、鍵、網戸

収納

扉の建付け

カーテンレール

傾き

キズ、軋み、平行

キズ、汚れ

キッチン

水栓

水圧、水漏れ

排水

詰まり、ニオイ

収納(吊り戸や引き出し)

建付け

配管(キッチン下収納内)

水漏れ

トイレ

便器

ガタつき

ウォシュレット

動作確認

ペーパーホルダー

ガタつき

ドア

建付け

キズ、軋み、平行

キズ、汚れ

浴室・洗面

水栓

水圧、水漏れ

止水栓

水が抜けないか

排水

詰まり

ドア

建付け、鍵

収納

建付け

キズ、軋み

キズ、汚れ

設備関係

換気

有無、動作確認、利用方法

照明

エアコン

 

懸念点や疑問点は内覧会で解消しよう

内覧会はマンション購入者が引き渡しを受ける前に、完成したマンションの確認・点検をし、不具合があれば引き渡しまでに補修してもらいます。

 

おもなチェックポイントは、図面との相違、建付け、設備関係の動作確認です。これらに抜けがあると入居後思わぬトラブㇽにつながりかねません。

 

具体的なチェックポイントはたくさんあるので、チェックリストを活用し入居後トラブルのないよう、万全の態勢で内覧会に臨んでください。

不動産情報メディアの記事管理、編集を行う。 記事は不動産売買から家具やインテリアなど住環境に関する内容まで網羅。

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