一人一人暮らしの女性がマンション購入を検討する場合、気になるのは年収などの資金面や購入後の生活面ではないでしょうか。
この記事では、年収に応じたマンションの適正価格や、女性が安全・快適に暮らすための物件選びのポイントを詳しく解説しています。
マンション購入で後悔したくない!という方は、ぜひ参考にしてみてください。
どんな女性がマンションを購入している?
一人暮らしでマンションを購入しているのはどのような女性なのか、気になる方も多いと思います。ここでは、購入した時の年齢と年収の2点についてそれぞれ紹介していきます。
39歳までにマンションを購入する人が多い
女性向けマンションのコンサルティングを行う「女性のための快適住まいづくり研究会」が、マンションを購入した女性に対して行ったアンケート調査(※)があります。
調査では、女性がマンションを購入したときの年齢は20代が約5%、30代が約43%、40代が44%、50代が約8%であると報告されました。
この結果から、全体の約半数が39歳までに購入に踏み切っていること、また約5%と少数ではありますが、20代という早い時期からマンションを購入している女性も一定数いるということがわかります。
年収300~500万円台の人が約半数
年齢に加えて、どのくらいの年収があればマンションを購入できるのかも気になるところです。
同アンケート調査(※)では、マンションを購入した女性の年収は500万円台が約22%と最も多く、次いで400万円台の約16%、300万円台の約12%という結果になりました。年収300~500万円台の割合は、全体の約半数にのぼります。
年収が300万円台を超えたときにマンション購入を考える女性が多いことから、現在マンション購入は必ずしも高収入の女性に限られたものではないことがわかります。
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価格相場はどれくらい?ローン返済期間は?
同アンケート調査(※)によると、女性が購入したマンションの価格について最も多いのは2,500~3,499万円台の物件で、約半数を占めていました。
また、2,000万円台の物件は全体の約30%、3,000万円台は約45%、4,000万円台は約15%となっています。この結果から、多くの女性が2,000~3,000万円台のマンションを選んでいることがわかります。
年収ごとのマンション購入価格一覧
年収によるマンション購入価格の適正価格は、年収倍率(購入価格÷年収)で計算できます。年収倍率は物件の購入価格が年収の何倍になるかという指標であり、エリアによってばらつきがあります。
年収 | 新築購入価格 | 中古購入価格 |
300万円 | 2,520万円 | 1,770万円 |
350万円 | 2,940万円 | 2,065万円 |
400万円 | 3,360万円 | 2,360万円 |
450万円 | 3,780万円 | 2,655万円 |
500万円 | 4,200万円 | 2,950万円 |
550万円 | 4,620万円 | 3,245万円 |
※それぞれ全国平均の年収倍率を適用しています(新築:8.4倍、中古:5.9倍)
参照:
東京カンテイ「新築・中古マンション価格の年収倍率2020」
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住宅ローンの返済期間は?
住宅ローン加入時の年齢などにもよりますが、一般的にローンの返済期間は最大35年です。返済期間を長く設定した場合、毎月の返済額を抑えられるというメリットがある一方で、利息を多く支払うことになります。
返済期間を短く設定した場合、支払う利息が少なく総返済額を抑えられる、ローンを早く完済できることなどがメリットですが、毎月の返済額が高くなり負担が増える、後から返済期間を延長することが難しいなどといったデメリットもあります。
それぞれのメリット・デメリットは年齢やライフスタイル、収入、貯金額などによっても変わってくるため、返済期間は自分に合ったものを選びましょう。
一人暮らしの女性がマンションを選ぶ際のポイント【8選】
一人暮らしの女性がマンションを選ぶ際のポイントは以下の8点です。マンション購入を検討している方は、事前にしっかりと確認しておきましょう。
- セキュリティは万全かどうか
- 治安の良いエリアかどうか
- 周辺環境や立地は良いか
- 生活の変化やライフイベントを想定する
- 住みやすい間取り・広さか
- どのような層が住んでいるマンションか
- マンションの資産価値を確認する
- 資金計画を立てる
それぞれの項目について、1つずつ紹介していきます。
1.セキュリティは万全かどうか
一人暮らしの女性は、マンションのセキュリティが万全かどうかも重要です。セキュリティのしっかりしたマンションは不審者や空き巣の侵入を防ぐだけでなく、訪問販売なども拒めるため安心して生活できるでしょう。
具体的には、以下のようなポイントをチェックしてみてください。
- 共有エントランスにオートロックがある
- 居住階しか停まらないエレベーター
- エレベーターにも防犯カメラがある
- ピッキング対策の鍵や2重ロック
- テレビ・録画機能付きのインターホン
- 24時間体制で管理人が常駐している
- 強化ガラス
- 宅配ボックス
強化ガラスは、エントランス以外の場所からガラスを割って侵入する不審者への対策になります。また、宅配ボックスがあれば配達時にオートロックを解除する必要がないため、配達員を装った不審者の侵入が防げます。
2.治安の良いエリアかどうか
一人暮らし女性の場合、マンションのセキュリティに加えて、治安が良いエリアかどうかも重要なポイントです。治安が良いエリアであれば、帰りが夜遅くなってしまった場合でも安心です。
駅から近く利便性の高いエリアでも、繁華街が近ければ夜間の治安が悪くなる可能性があります。購入マンションの周辺環境は昼の顔だけでなく、夜の顔も把握しておきましょう。
交番の位置や公共施設の有無、街灯の明るさなども事前にチェックしてみてください。
3.周辺環境や立地は良いか
マンションの内装や設備は購入後にリフォームで変更できますが、立地を変更することはできません。一般的にマンション購入で最も重要視されるのは立地です。
特に独身者の場合は子育て環境を重視するファミリーとは異なり、通勤や都心部へのアクセスなど利便性を優先したほうが満足度が上がるでしょう。
具体的には、以下のようなポイントをチェックしてみてください。
- 最寄り駅までの所要時間
- マンションから勤務先までの距離や通勤時間
- 交通アクセスの良さ
- 周辺環境の良さ(買い物などの利便性)
生活利便性の高いエリアは買い物などには便利ですが、繁華街や夜遅くまで営業している店舗が多い場合は防犯面で心配があります。
4.生活の変化やライフイベントを想定する
マンションを購入する際は、将来の生活の変化やライフイベントをできるだけ具体的に想定しましょう。
一般的にマンション購入を検討する場合、現在の年収やライフスタイルを基準に物件を選びがちです。しかし、将来的に予期せぬ退職・休職などで収入が安定しなくなったり、転勤や転職などでマンションから職場が遠くなってしまうこともあるかもしれません。
また、特に女性の場合は結婚や出産などによる、大きな生活の変化も考えられます。結婚後は独身時に購入したマンションが手狭になることも多いです。
現在の生活やライフスタイルだけでなく、将来を見据えてマンションを選びましょう。
「駅から近い」など資産価値の下がりにくい物件であれば、万が一購入したマンションを手放したくなった場合でも、売却したり賃貸物件に回したりしやすくなります。
5.住みやすい間取り・広さか
マンションを購入した女性に対するアンケート調査(※)によると、最も多い間取りは1LDK(1DK)で全体の約54%を占めています。次いで2LDK(2DK)が約31%、3LDK(3DK)が約11%となっています。
立地条件などの利便性や価格を重視するのであれば1LDK、将来の結婚などライフスタイルの変化に対応したい場合は2LDK以上を選ぶとよいでしょう。2LDK以上の間取りであれば、結婚・出産によって家族が増えても対応できるためです。
また、間取りだけでなくキッチンの使いやすさや生活・家事動線が自分に合っているかなどの住み心地も細かくチェックしておきましょう。
6.どのような層が住んでいるマンションか
一人暮らしの女性がマンションで快適に生活するには、どのような層が住んでいるかを把握しておく必要があります。
例えば、ファミリー層が大半であるマンションの場合、単身者とは生活リズムが異なるため入居後にトラブルの原因となる可能性も。
また、ゴミ捨て場やマンションの共用部分が整理されていなかったり汚れていたりする場合は、住民のマナーがあまりよくないことが考えられます。
どのような層が住んでいるかを把握するには、不動産会社に直接聞いてみるほか、実際にマンションに出向いて共用部分などを確認してみるのもよいでしょう。
「1LDK以下の間取りは単身者が多い」「2LDK以上はファミリー層が多い」など、間取りによってもマンション住民の層がある程度推測できます。
7.マンションの資産価値を確認する
一人暮らしの女性がマンションを購入する場合、十分に資産価値を確認しておくことが重要です。資産価値の高いマンションであれば、将来結婚などライフスタイルの変化が合った場合に売却したり、賃貸物件にしたりすることが可能なためです。
マンションの資産価値は立地が重要視されることが多く、駅から近い物件や交通の便がよい物件は比較的資産価値が下がりにくいと言われています。
そのほかにも、資産価値は管理状態や間取りなど様々な要素が影響するため、自分だけで選ぶのではなく信頼できる不動産会社からのアドバイスを参考にしてみるのもよいでしょう。
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8.資金計画を立てる
マンションは人生のなかでも大きな買い物です。住宅ローンを組む場合、返済期間は30年以上続くことも多いでしょう。マンション購入の際には、自身の年収から住宅ローン限度額や月々の返済額をしっかりと考え、無理のない資金計画を立てることが大切です。
また、貯金や手持ちの現金すべてをマンション購入に使ってしまうと、長い返済期間のなかで生活が苦しくなったり返済が滞ったりする可能性もあります。予備資金にも余裕を持っておくことをおすすめします。
資金計画の立て方に自信がない場合は、ファイナンシャルプランナーに相談するのもよいでしょう。
ポイントを押さえて後悔しないマンション購入を!
近年では、一人暮らしの女性でも30~40代でマンション購入を検討する方が多くなっています。
家賃の支払いがなくなり、資産を所有できるというマンション購入のメリットを享受するには、年収に応じた無理のない資金計画と将来のライフプランを見据えた物件選びが重要です。
安心・快適に生活できるように立地や治安、セキュリティを重視することはもちろん、結婚や出産などで将来的にライフスタイルが変化した場合でも資産として活用できるマンションを選ぶとよいでしょう。
(※)参照:
女性のための快適住まいづくり研究会「マンション購入に関するアンケート」
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