「マンションに食洗機が付いていなかった」「家族が増えて食器洗いが大変になった」というような理由で、後から食洗機が欲しくなる場合もあると思います。マンションの場合、後付けできる場合とできない場合がありますのでご紹介します。
そして、食洗機の種類や設置費用、食洗機を使うことのメリットなどをご紹介します。電気代や水道代などかかりそうなイメージがある食洗機ですが、実際のところはどうなのでしょうか?
家事がグンと楽になる食洗機を検討している方はぜひチェックしてくださいね。
食洗機の種類をご紹介
食洗機は大きく「ビルトイン」「据え置き型(卓上型)」」2つのタイプに分かれます。マンションに食洗機が後付けできるのかを考える前に、それぞれの特徴を確認しておきましょう。
ビルトイン食洗機とは?
ビルトイン食洗機は、システムキッチンのシンク下キャビネットに組み込まれた食洗機です。デザインがキャビネットと揃っているので見た目がスタイリッシュであることや、大容量で一度にたくさんの食器を洗えるのがビルトイン食洗機のよいところです。
一方で、修理がしにくいことや、据え置き型と比較して取り付け工事費が高いといったデメリットがあります。
据え置き(卓上型)食洗機とは?
据え置き型は、キッチンのワークトップの上などに設置するタイプの食洗機です。水栓の確保さえできれば、大きな工事をせずに設置できるのがメリットです。
手軽に設置できる反面、ワークトップの上のスペースが食洗機にとられて作業場所が狭くなってしまうことや、コンセントやホースが外に出るので見栄えが気になる、ビルトインと比べて一度に洗える量が少ないといったデメリットがあります。
食洗機を使うことのメリットとは?
・繰り返しお湯を使うから節水できる
・家事が時短できる
・強力な洗剤を使用してるから綺麗に洗える
食洗機を付けようと思ったときに初めに気になるのが、「食洗機って本当に必要なの?」ということでしょう。ここでは、食洗機を使うことにはどんなメリットがあるのかをご紹介します。
①繰り返しお湯を使うから節水できる
食洗機はお湯をたくさん使うイメージがある人もいるかも知れませんが、食洗機は庫内に溜めた水を循環させて洗う仕組みのため、実は手洗いするよりも節水になります。あるメーカーによると、6人分の食器を洗ったケースでは、使用水量が手洗いの1/9、ランニングコストが約51%節約になるとの調査結果が発表されています。
②家事が時短できる
食洗機を使うメリットは、なんといっても時間が短縮できることではないでしょうか。食洗機があれば、食器洗いにかかる時間は食洗機に食器をセットする時間だけ。あとは放っておけば洗いから乾燥まで食洗機がやってくれますから、手洗いして拭くことを考えたら大幅な時間短縮になります。
食後のお腹がいっぱいのときに食器を洗うのは面倒に感じるもの。精神的な負担が減るのもメリットでしょう。
③強力な洗剤を使用してるから綺麗に洗える
食洗機を使えば、手洗いでは使えないような強力な洗剤を使うことや、手では触れない高温のお湯で洗浄することができます。さらに、強い水流で洗えるので、手洗いでは落とすのが難しい油汚れも綺麗に洗うことができます。
強い洗剤やお湯での食器洗いで手荒れに苦しんでいる人も、食洗機を使えば悩みが解消されます。
食洗機が後付けできるキッチンの特徴とは?
・システムキッチンである
・キッチンのキャビネットに充分なスペースがある
・設置箇所付近にコンセントがある
マンションのキッチンにビルトインの食洗機を後付けしたい場合は、いくつかの条件を満たしている必要があります。どんなキッチンならビルトインキッチンを後付けできるのか、必要な条件を見ていきましょう。
システムキッチンである
ビルトインキッチンを後付けする時には、システムキッチンのキャビネットの一部をはずして食洗機を付ける形になります。したがって、第一の条件としてシステムキッチンであることは外せません。
キッチンのキャビネットに充分なスペースがある
キャビネットに、食洗機を設置するだけの充分なスペースがあることも条件のひとつです。メーカーによって設置に必要とされるスペースに違いがありますので、メーカーや販売店に問合せるなどして確認することが必要でしょう。
設置箇所付近にコンセントがある
食洗機は電気製品ですから、電源をとるためのコンセントが必要です。ビルトイン食洗機の場合は、キャビネットの奥など見えないところにコンセントを設置することが多いですが、もともとその位置にコンセントがない場合は、増設工事が必要になります。取付工事を依頼する業者にあらかじめ確認してもらうのが確実でしょう。
後付けできないキッチンの特徴
・セクショナルキッチンである
・食洗機を設置する充分なスペースがない
・食洗機を取り付ける場所に配水管がない
システムキッチンでキャビネットにスペースがとれればビルトイン食洗機の設置が可能ですが、中には食洗機を後付けできないタイプのキッチンもあります。どんなケースがあるのか確認しておきましょう。
セクショナルキッチンである
ラクショナルキッチンとは、システムキッチンのように流し台からコンロまでが一体になっているのではなく、流し台、コンロ、調理台などがそれぞれ独立したキッチンをいいます。ビルトイン食洗機はシステムキッチンのキャビネットに組み込む形で設置しますから、セクショナルキッチンの場合は後付けができません。
食洗機を設置する充分なスペースがない
システムキッチンでも、下のキャビネットに食洗機を設置するだけの充分なスペースがない場合には、ビルトイン食洗機を後付けすることはできません。必要とするスペースはメーカーによって違いがありますので、取り付け工事を依頼する前に自宅のキッチンを計測して取り付けが可能かを確認しておきましょう。
食洗機を取り付ける場所に配水管がない
食洗機を取り付ける場所には配水管が必要です。設置個所に配水管がない場合は追加工事をすることで設置が可能ですが、別途費用が発生します。設置個所に配水管があるかどうかを自分で確認するのは困難なので、追加工事が必要かどうかは取付工事の当日に分かることがほとんどです。追加工事の必要性が出てくるかもしれないということは頭に入れておきましょう。
ビルトイン食洗機を後付けするには、システムキッチンであることや設置場所のスペースなど、条件を満たす必要があります。もしご自宅のキッチンに設置が難しい場合は、比較的設置が簡単な据え置き型の食洗機を検討してもよいでしょう。
食洗機を後付けするのにかかる費用相場
ビルトイン食洗機の後付けを検討する場合に気になるのが、費用はどれくらいかかるかということでしょう。ある住宅設備工事会社の調査では、かかった費用が15〜20万円が56%と、最も多い割合となっています。
これは食洗機本体と取付工事費を含む価格で、具体的には次のような内訳になります。
・食洗機の本体価格
・基本工事費[4~5万円]
・給水配管工事※[5千円程度]
・排水配管工事※[5千円程度]
・電源移設工事※[1万円程度]
・撤去処分費(撤去したキャビネット等の処分費)
・諸経費(人件費等)
※はもともと設備が整っていれば必要ありません。
食洗機を後付けするときの注意点とは?
食洗機を後付けする場合には、キッチンのタイプや設置スペースの確認のほかにも注意したいことがあります。
ビルトイン食洗機は設備の一部をリフォームすることになりますから、賃貸マンションに了承なしに設置をするとトラブルになります。賃貸の場合は必ず管理会社へ相談してください。ビルトインの設置が難しい場合は据え置き型を検討しましょう。
また、ビルトイン食洗機はキッチン下のキャビネットスペースに設置するため、収納スペースが少なくなることは理解しておきましょう。
食洗機を設置したら専用の洗剤を準備しよう
食洗機の魅力のひとつは強力な洗剤が使えるところ。洗剤は食洗機専用のものを用意しましょう。
洗剤はコストが安い粉末タイプ、溶け残りの心配がない液体タイプ、使い勝手のよいタブレットタイプがあります。成分も、油汚れに強い、クエン酸配合でグラスもピカピカなど各製品に特長があります。目的に合ったものを選びましょう。
食洗機を後付けして自分の時間を有効活用しよう
食洗機は大きく分けて「ビルトイン型」と「据え置き型」があります。ビルトイン型は見た目がスッキリ、大容量が魅力ですが、キッチンのタイプによっては設置できないことがあります。ビルトイン型の設置が難しい場合は、比較的簡単に設置できる据え置き型を検討してはいかがでしょうか。
食洗機を使えば、節水になるうえに家事の時短になります。毎日の食器洗いのストレスから解放されて、自分の時間を有効活用しましょう。
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