住まい方を考える際に、分譲住宅か賃貸住宅かどちらに住んだらよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。また購入と決めても、分譲住宅かそれとも注文住宅が良いのか、悩みは尽きないものです。
この記事では分譲マンションと賃貸マンションの特徴と違い、分譲一戸建てと注文住宅の特徴と違いを解説しますので、ぜひ参考になさってください。
分譲とは
分譲とは、分割して譲渡する意味があり、一般的には分譲マンション・分譲一戸建て・分譲地を意味します。分譲マンションは、一棟のマンションを一戸ずつ分割して販売するマンションです。
分譲一戸建ては、建築済みの住宅または建築プランが決まっている建売住宅を言います。分譲地とは、住宅の建築を目的として区画整理して販売する土地を言います。
分譲マンションの特徴と賃貸マンションの違いは?
マンションの住まい方には、分譲と賃貸がありますが、それぞれどんな特徴があるのでしょうか。また賃貸マンションと比べてどのようなメリットがありデメリットがあるのか説明しましょう。
分譲マンションのメリット
①分譲マンションは、建物や土地が資産になる
マンションを購入すれば、自分のものになるため、他人へ賃貸や売却ができます。
②リフォームやリノベーションが比較的自由
共用部分の変更はできませんが、自宅部分についてはライフステージに合わせて内装や間取りの変更が自由にできます。
③団体信用生命保険に加入できる
住宅ローンを組む場合には団体信用生命保険に加入でき、ローン返済中に契約者に万が一のことがあった場合には、その後の支払いが免除されます。
④ローンを支払い終えた後は費用は少なくて済む
ローンを完済した後は、メンテナンス費用だけで済むので、毎月の出費を抑えられます。
⑤設備やセキュリティのグレードが高い
設備や建物のグレードが高く、セキュリティ面でも賃貸より1ランク上の満足感を味わえるでしょう。
分譲マンションのデメリット
①簡単には住み替えできない
一度住宅を購入すると、簡単には引越しできません。住宅ローンの残債の返済方法を考える必要がありますし、売却には手数料や税金がかかります。
②初期費用を用意しなければならない
新築マンションを購入するためには、頭金や手数料・税金など購入価格の3~5%程度用意する必要があります。
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③固定資産税やメンテナンス費用がかかる
住宅を購入した場合、固定資産税や都市計画税などの税金が必要で、設備が故障した場合には自分のお金で修理しなければなりません。
賃貸マンションのメリット
①簡単に住み替えができる
マンションの売却と異なり、金融機関への返済手数料や仲介手数料・譲渡所得税は不要なため比較的簡単に引越しできます。通常1カ月前までに管理会社に転居の連絡をすればよいだけです。
②初期費用は分譲マンションほどかからない
賃貸マンションに住む場合、一般的に敷金・礼金・前家賃・仲介手数料を、各1カ月分程度を目安として支払えば入居できます。
③メンテナンス費用や修繕費がかからない
賃貸マンションの設備などの修繕や建物の経年劣化の修繕は、賃貸人に過失がある場合を除いて必要ありません。また分譲マンションでは修繕積立金を支払う必要がありますが、賃貸マンションでは不要です。
④収入の状況に応じて住み替えられる
分譲マンションでは一度ローンを組めば、決められた金額を返済しなければなりません。賃貸マンションでは収入が減少したような場合には、安いマンションに住み替えができます。
賃貸マンションのデメリット
①自分の資産にならない
毎月家賃を支払い続けても、マンションは自分の資産になりません。そのため子どもや配偶者に遺産を遺せません。
②リフォームやリノベーションができない
子どもが独立したような場合、間取りを変えたいと思っても改修できません。許可を得ないでリフォームをした場合、原状回復費用を求められることも。
③分譲マンションと比べ設備やセキュリティ面で劣る
設備のクオリティやセキュリティを高めると家賃は高くなります。家賃を相場に合わせるためには、グレードを抑えざるを得ません。
分譲一戸建ての特徴と注文住宅との違いは?
戸建ての住まい方には、分譲一戸建てと注文住宅がありますが、それぞれどんな特徴があるのでしょうか。また注文住宅と比べてどのようなメリットがありデメリットがあるのか説明しましょう。
分譲一戸建てのメリット
①手間がかからない
土地と家をセットで購入するため、手間がかかりません。
②比較的安価で購入できる
建築材料や設備を一括して大量に購入するため、建築コストを抑えられます。
③工期が短い
建築材料や設備の均一化、工法の簡略化により完成までの期間を短くできます。
④生活がイメージしやすい
完成した住宅を内覧できるため、入居後の生活をイメージしやすいです。
分譲一戸建てのデメリット
①外観のデザインや間取りが決まっている
基本的に外観や間取りは決まっており、購入者の自由にならないことが多いです。
②施工会社を決められない
分譲住宅の施工会社は決まっていて、購入者の希望の会社を選ぶことはできません。
③工事の進捗状況を見られない
住宅の工事の状況を見られないため、信頼できる施工会社でない場合には、不安が残る可能性もあります。
注文住宅のメリット
①自分の希望に合った住宅を実現できる
注文住宅は設計の段階から関与できるので、外装や内装のデザイン度が高く希望の住宅を自由にできます。
②予算に合った住宅を設計できる
自分の貯蓄状況や収入面から、建築に関わる予算を決められます。
③建築工事の過程を見られる
住宅が建築されるプロセスを見られ、工事内容をチェックできます。
注文住宅のデメリット
①分譲住宅に比べて建設費用は割高になる
建築材料や設備を大量に注文するのではなく、ひとつずつ決めていくためコストは高くなります。
②自分の希望していた住宅と異なることもある
建売住宅と異なり、住宅が完成するまでどんな家になるか確認できません。
③すぐに入居できない
分譲住宅の場合は、すでに住宅が建っているか工期は短いですが、注文住宅の場合は入居まで時間を要します。
④つなぎ融資が必要になることもある
住宅ローンは、通常住宅が完成していないと利用できないため、着工金や中間金支払いのため金融機関からつなぎ融資を受けなければならないこともあります。
分譲地の特徴
住宅を建てられる土地には宅地と分譲地がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。
宅地とは、地目で区分した場合建物を建てられる土地を言い、田や畑・山林の地目は建物を建てられません。
一方分譲地は、不動産会社やデベロッパーが、広い土地を宅地用に区画整理し販売する土地を言います。分譲地は、一般的に電気やガス・水道などのインフラが整備されていて、境界が決められています。
分譲賃貸マンションとは?
分譲賃貸マンションという言葉をご存じでしょうか?
分譲賃貸マンションとは、本来分譲用として購入したものを、何らかの理由で賃貸用として貸し出したマンションを言います。
分譲用として売り出されているため、通常建物や設備のグレードが高い仕様になっています。そのため家賃は一般的に高めに設定されていますが、1ランク上の住まい方ができるのが魅力です。
ただし転勤などで賃貸に出している場合は、賃貸期間が限定されていることもあります。
ライフスタイルを考えて住宅を選ぼう
どんな住宅に住むかは、それぞれのライフスタイルによって決まってきます。
自分好みの住まい方にこだわる人は、設備などのグレードが高い分譲マンションや注文住宅を望むでしょう。一方所有にこだわりがない方は、引越しが容易にできる賃貸住宅に住んだ方が、メリットが大きいといえます。
どちらが良いのかは、結局住む人のライフスタイルをどう考えるかによるでしょう。
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