マンション住まいのトラブルでもっとも多いのが、騒音です。とくに子どもは、普通に暮らしていても大人より大きな音が出やすいといわれています。今回は、近所の子どもがうるさいときの対処法から、騒音の種類、自分が騒音で近所に迷惑をかけないようにする対処法をご紹介します。
さらに、自分ができる防犯対策や物件選びのコツもご紹介します。騒音トラブルもうまく対処して、快適な暮らしを手に入れましょう。
騒音の3つの対処法
子どもの騒音に悩んでいる人の多くは、苦情を伝えることでご近所トラブルに発展することを恐れています。まずは、トラブルにならず、穏便に騒音問題を解決できる対処法をご紹介します。
- 管理会社に相談する
- 直接言いに行く
- 退去を検討した方がいい場合も
以下からそれぞれ詳しく解説して行きます。
①管理会社に相談する
もっとも角が立たないのが、マンションの管理会社や大家に相談する方法です。管理会社や大家に伝えれば、マンションの廊下などに苦情があった旨を書いた注意喚起の張り紙をしてくれたり、直接居住者に注意したりしてくれるでしょう。
②直接言いに行く
管理会社へ連絡しても改善されないときは、直接「静かにしてほしい」と伝えるのも、一つの方法です。しかし、直接言いに行くときは以下のポイントに注意してください。
- 怒らず、柔らかい口調で伝える
- その家だと決めつけない
- 妥協案を提示する
騒音について伝えるときは、怒ってはいけません。あくまでも「お互い様」という気持ちを持つことが大切です。また、「休日は気にならないけれど、夜の9時以降はなるべく音を抑えてもらえると有り難いです」など、妥協案を提示すれば、相手も受け入れやすくなるでしょう。
③退去を検討した方がいい場合も
不特定多数の人間が大勢住むマンションには、さまざまな考え方を持った人がいます。管理会社から注意されたり、どんなに丁寧に伝えたりしても、「ウチは悪くない」と言って聞き入れてもらえない場合もあるでしょう。
運が悪ければご近所トラブルに発展する可能性も。そんな状態で住み続けたら、ストレスで体を壊してしまうことも考えられます。そうなる前に、退去するのも選択肢の一つです。
子どもの騒音でトラブルにならないための2つのポイント
子どもの騒音でトラブルにならないためには、2つのポイントがあります。
- 近所の人とは顔見知りになっておく
- 音が響きにくいマンションを選ぶ
万が一、騒音問題が発生した場合、相手が顔見知りの人なら困っていることを伝えやすいですよね。お互いに暮らしやすくなるので、挨拶などの基本的なコミュニケーションはとるように心がけましょう。
また、音が響きにくいマンションを選ぶのも騒音トラブルを回避するうえで重要なポイントです。音が響きにくければ、そもそも音が気にならないので、物件選びではマンションの構造をチェックするようにしてください。
種類別|マンション内騒音の対策
一口に騒音といっても、音にはさまざまな種類があります。マンションで暮らしたときにトラブルになりやすい騒音の種類は、以下の4つです。
- 足音
- 声
- テレビの音
- ペットの音
騒音の種類によって対策も変わってくるので、どんな音があるのか知っておきましょう。
足音の対策
上下階でトラブルになりやすい音が、足音です。上の階に住む人の足音が下の階に響くことで、騒音トラブルになるといわれています。
とくに子どもの場合、室内で走ったり飛び跳ねたりするため、足音が原因のトラブルになりやすいでしょう。室内では走らない・ジャンプしないなど、騒がない生活を徹底させてください。
声の対策
マンションの壁が薄いと、人の話す声が隣の部屋まで響いてしまい、騒音トラブルに発展することがあります。大声で喋ったり大きな声で笑う声も隣に聞こえやすいので、注意しましょう。
また、家族や友人が大勢家に遊びに来たときはとくに気をつけてください。人が増えればそれだけ声が大きくなるため、周囲の部屋に迷惑をかけてしまう可能性があります。
テレビの音の対策
テレビの音は、人の声以上に騒音トラブルになりやすいといわれています。テレビの音には、人の声だけではなくBGMや効果音などいろいろな音が混ざるため、周囲に響きやすくなるのです。
テレビを見るときは、ボリュームに注意しましょう。どうしても大きな音で楽しみたいなら、イヤホンを使うなど工夫が必要です。
ペットの音の対策
子どもと同様、ペットも騒音トラブルになりやすい原因の一つです。動物は「人に迷惑がかかるから静かにしよう」という考え方ができないので、走り回ったり物を倒したりしてしまうのです。
とくに大型犬の場合、生活音も大きくなるので、注意しましょう。家では大人しく過ごせるように、散歩でたくさん運動させてあげるとよいですよ。
具体的な騒音対策6選
マンションで暮らすなら、騒音対策は重要です。おすすめの騒音対策は、こちらです。
- 防音マット
- 大声は出さない
- 時間を決める
- 隙間テープを使う
- 遮音シートを使う
- 防音カーテンを使う
対策すれば、自分も近所の住民も快適に暮らせるので、ぜひ取り入れてください。
防音マットを敷く
マットには、音を通しにくい防音タイプのものがあります。リビングや廊下、子ども部屋などに防音マットを敷いておけば、歩く音や物を落としたときの音を吸収してくれるでしょう。
おすすめの防音マットはこちら。Amazonサイトから購入できます。
参照:
必要以上の声は出さない
室内では、普通の声で喋れば十分です。大きな声で叫んだり騒いだりしないだけでも、かなりの防音対策になりますよ。
時間を決める
テレビを大きな音で見たい・好きな音楽を聴きたいという場合には、時間を決めるのがおすすめです。一日中ダラダラと大きな音を出していては迷惑ですが、ある程度時間が決まっていれば苦情がくる可能性がグッと下がるでしょう。
隙間テープなどを使う
音は、家に隙間があると漏れやすいといわれています。扉や窓、玄関に隙間を見つけたら、隙間テープを貼って塞ぎましょう。こうするだけでも、音が外に漏れにくくなるため騒音トラブルを回避できます。
遮音シートなどを使う
遮音シートとは、壁に貼り付けることで室内の音を吸収し、部屋の外に音が漏れるのを防いでくれるアイテムです。さまざまなデザインが販売されているので、遮音と合わせて部屋をデコレーションできると人気を集めています。
防音カーテンを使う
カーテンには、音を吸収・遮る効果がある防音カーテンという種類があります。普通のカーテンのように窓に取り付けるだけで防音ができるため、気軽に使えるのが魅力です。おしゃれなデザインもあるので、部屋に合ったものを選びましょう。
もし苦情を言われてしまったらどうする?
近所の騒音に自分が悩まされることもあれば、苦情を言われてしまう場合もあるでしょう。そんなときの対応方法には、3つのコツがあります。
- 騒音が気になる時間帯を尋ねる
- 対策法を考えて実行する
- 逆上して怒らない
それぞれ詳しく解説するので、苦情を言われたときのためにチェックしておきましょう。
騒音が気になる時間帯を尋ねる
マンションには多くの人が住んでいますよね。そのため、苦情を言いに来た人は騒音を出している家を勘違いしている可能性が考えられます。まずは、騒音が気になるのが何時頃なのかを聞きましょう。
時間を聞いて、子どもが幼稚園や学校に行っている時間だったら、他の家の可能性が高いですよね。伝えられた時間には家で騒ぐ人がいないことを伝え、別を探してもらうようにするのがおすすめです。
対策法を考えて実行する
時間帯を聞いたうえで、自分の家が原因だと確信したら、対策法を考えましょう。対策法は、騒音の種類によって異なります。
- 子どもの足音がうるさい→室内で騒がせない・防音マットを敷く
- テレビの音がうるさい→音量を下げてテレビをみる
- 声がうるさい→遮音シートを壁に貼る・大きな声で喋らないよう心がける
必ず、騒音に合った対処法を試してください。気をつけて生活するだけで、騒音トラブルは解決すること間違いなしです。
逆上して怒らない
苦情を言われたら、まずは丁寧に謝罪しましょう。絶対に、逆上して怒ってはいけません。ご近所トラブルになり、今後快適に暮らせなくなる可能性があるので、気をつけてください。
なるべく冷静に話し合うことが大切です。万が一、当事者同士では話がまとまらないと感じたら、管理会社や大家、弁護士などの第三者に介入してもらうのもよいでしょう。
退去しなくてはいけない場合もある?
騒音トラブルにより管理会社や大家から注意を受けたにもかかわらず、一向に改善がみられないと、最悪の場合強制的に退去させられることがあります。これは賃貸物件にかぎった話ですが、「あまりにもトラブルが続く入居者は退去しなくてないけなくなる」と覚えておきましょう。
物件探しの際に注意すべき点
騒音トラブルを回避したいなら、物件探しのさいに注意が必要です。音が響きにくい物件を選ぶことで、騒音トラブルにあう確率がグッと減ります。物件選びのさいに注意すべき点は、以下の4つです。
鉄筋コンクリート(RC造・SRC造)が防音性が高い
鉄筋コンクリート造りのマンションは、一般的に防音性が高いといわれています。コンクリートは密度が高いため、音を通しにくいからです。鉄骨だけで造られたマンションでは防音性が不十分なので、なるべく鉄筋コンクリート造のマンションを探しましょう。
過去に騒音で問題になったことがないか
物件の過去情報を知ることも、選ぶさいの重要なポイントです。過去に騒音による問題が起きたことがある物件なら、室内の音が外部に漏れやすいと考えられます。不動産屋に確認し、過去に騒音トラブルが起きたことのない物件を選びましょう。
近隣の家族構成はどうか
物件の近隣に、どんな家族構成の家庭が多いか確認することも大切です。小さな子どもがいる家庭が多く住むマンションは、それだけ騒音問題が起きやすいと考えられます。
まわりに高齢者が多い場合、子どもの足音などで苦情を言われるかもしれないと考えておきましょう。
夜は静かか
物件のなかには、昼間は静かなのに夜になると様子が変わり、静かに過ごせない場所があります。夜間になると帰ってきて、大きな音で音楽を聞く近隣住民がいたり、夕方からオープンする居酒屋が近くにあったりすると、静かに過ごせないでしょう。
物件の夜が静かなのか知りたいときは、内見を昼と夜両方行くようにしましょう。時間帯による違いを知れば、住んでから後悔することがなくなること間違いなしです。
騒音トラブルは自分だけで解決せず第三者にはいってもらおう
さまざまな人が住むマンションでは、足音や話し声、テレビの音などが原因で騒音トラブルになってしまいます。騒音トラブルにならないためには、以下の対策が効果的です。
- 遮音シート
- 隙間テープ
- 防音マット
しかし、どんなに気をつけて生活していても騒音トラブルが発生してしまうことはあります。万が一騒音トラブルになってしまったとき、当事者だけで解決しようとすると、より複雑なトラブルに発展する可能性があるので注意が必要です。
できるだけ管理会社や大家など第三者にはいってもらいましょう。公平に話を聞いてもらい、お互いが納得できる話し合いができるとよいですね。
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