マンションに住んでいれば騒音トラブルはつきものといえるでしょう。天井からの足音や隣の部屋からの大きな生活音など、さまざまな騒音トラブルがあります。
もし、騒音トラブルに巻き込まれた場合、どのようにして近隣住民と円満に和解すればよいでしょうか。マンションの騒音トラブルをスムーズに解決する方法がわかれば、快適な暮らしを実現できるでしょう。ぜひ参考にしてください。
マンションの騒音トラブルでよくある6つの原因
マンションの騒音トラブルでよくある原因として、代表的なものを6つ紹介します。
・人の話し声
・ペットの鳴き声
・テレビや電話などの生活音
・子どものバタバタ足音
・深夜の酒盛りの声
・楽器の音
以上、騒音トラブルに発展する項目には、ちょっとした生活音や話し声などもあり、本人は騒音だと思っていないケースもあります。
①人の話し声
まずは人の声です。人が大声で話している声や笑い声、子どもの泣き声は意外と周りの部屋に届きます。少しの時間なら騒音トラブルになることは考えにくいですが、夜遅い時間帯や長時間の話し声は注意が必要です。
また、部屋の中にいても窓を開けたままだと上下左右の住居に聞こえてしまうこともあるため、来客時や子どもが家でにぎやかに遊んでいるときなどは周囲に配慮しましょう。
②ペットの鳴き声
人の声だけでなくペットの鳴き声もまた、騒音と感じる人はいるでしょう。ペット可のマンションだとしても、犬や鳥などの鳴き声は頻度が多い上に高音のことも多いため、長時間にわたると苦情が来る可能性もあります。
ペットと暮らす場合には、無駄吠えはしないようにしつけを徹底したり、ストレスを溜めないように毎日お散歩で運動させたりと工夫するようにしましょう。また、お部屋自体に防音対策を施すこともおすすめです。
③テレビや電話などの生活音
テレビや電話などの生活音も、もちろん騒音トラブルになる可能性があります。特にテレビを壁にくっつけて設置してある場合は、振動する音が伝わることも。
また、電話については話し声はもとより、固定電話の呼び出し音の音量を大きくしている場合にも注意が必要です。携帯電話での話し声も夜中に大きな声で話すなど、マナーを守らないことでクレームになってしまうこともあるでしょう。
④子どものバタバタ足音
子どもがバタバタ室内を歩く足音は、意外と下の階の居室に聞こえてしまいます。ただ歩くだけでなく、走り回るなどして遊んでいると、余計に足音が響いてしまうでしょう。
夜遅い時間はゆっくり歩くようにさせるなど、階下の部屋へ配慮するようにしたいところです。また、昼間は子どもを連れて外で遊ばせるなど、騒音トラブルの対策をしましょう。
関連記事:
マンションの足音トラブル対策と解消法を紹介!騒音トラブルに巻き込まれない部屋選びの4ポイントも◎
⑤深夜の酒盛りの声
深夜の酒盛りの声なども騒音に感じられるでしょう。繫華街から離れた住宅街では夜が静かなため、少しの音でも気になるところ。特に酒盛りなどの声は近隣に響きわたるものです。
コンビニや繫華街などの近くのマンションを住居とする場合は、前もって夜に歩いてみて、酒盛りなどが起きやすい状況か調べておくとよいでしょう。治安の良さがあるかどうかの目安にもなります。
⑥楽器の音
楽器の音もまた、騒音トラブルが起きやすいものになります。窓を閉めていても、周囲の住居には音が漏れてしまうものです。道を隔てた一戸建てでも騒音に感じることがあると言われており、マンションなら尚更でしょう。
周囲の住居に住んでいる人がどのような人かを把握して、騒音に感じさせない工夫が必要です。楽器を演奏するときは、部屋に防音室を作ってその中で楽しみましょう。
騒音トラブルを回避するための4つの対処法
次に騒音トラブルを回避するための対処法を紹介します。
・遮音シートを使う
・防音マットを使う
・ドアの開閉にはすきまテープを使う
・生活家電を使う時間を決めておく
以上、生活音を騒音だと思われないための方法です。少しの工夫で騒音への対処とすることができますので、順番に見ていきましょう。
遮音シートを使う
遮音シートは防音対策につながる樹脂でできたシートのことです。床や壁に貼り外部へ音を漏らさないようにするために使います。
遮音シートを貼るときは一緒に吸音材を貼るのが効果的です。音の反響を防ぐためのもので、遮音シートにより室内に音が反響してしまうのを吸収する役割があります。
ホームセンターや通販でも購入可能です。防音を施したいという人にはおすすめの対策となるでしょう。
防音マットを使う
次に防音マットです。防音マットは足音の対策になります。子どもの足音などが気になる場合に使用することで、ある程度の防音効果を発揮するでしょう。
小さな子どもがいる家庭では、防音マットとカーペットを併用することで、より高い防音効果を目指せます。防音性の高いクッション性に富んだマットで騒音トラブルを回避しましょう。
また、フローリングで音が響きやすい住居では、フローリングそのものを防音性の高いものにリフォームすることも可能です。マンション管理規約を確認した上でおこなうようにしましょう。
ドアの開閉にはすきまテープを使う
ドアの開閉にすきまテープを使うことも騒音対策には有効です。ドア開閉時の音は意外と響くもので、勢いよくドアが閉まる音が続けば、やがて騒音トラブルに発展する可能性も少なくありません。
ドアを閉めたときに当たる部分にすきまテープを貼ると、クッションになります。音をおさえることが可能なため、開け閉めするドアにはあらかじめつけておくと、間違いないでしょう。
生活家電を使う時間を決めておく
音が出るものを使用する時間帯は、あらかじめ決めておくことも重要です。生活家電の使用は大きな音が出るため、時間帯によっては騒音トラブルに発展するケースもあります。
洗濯機や掃除機などの生活家電は大きな音が出ます。夜間や早朝に使うのは控えたほうが無難でしょう。周囲の住居の人が寝ている時間帯は極力使用は控えたいです。
生活リズムが一般的な家庭とどうしても合わない場合は、洗濯機を壁から離して設置し、振動音を防ぐなどの工夫をするなどの対処を考えてみましょう。
近隣の騒音が気になった場合の解決方法
上下の部屋や隣の部屋の騒音が気になった際、どのようにして解決すればよいでしょうか。
・管理組合や大家さんに連絡する
・第三者に介入してもらう
・貼り紙や手紙で伝える
以上、代表的な3つのポイントが解決方法となります。賃貸マンションでも分譲マンションでも、基本的には第三者に介入してもらうことが、間違いのない方法です。トラブルがより深刻にならないよう冷静に対応しましょう。
①管理組合や大家さんに連絡する
まず、賃貸マンションでも分譲マンションでも、大家および管理会社か管理組合に連絡して相談するようにしましょう。管理会社などが張り紙や注意文でマンション全体に注意を促してくれます。
また、自分で音の原因を断定してやり取りすることはやめたほうがいいでしょう。もし違っていた場合、騒音だけでなくより深刻なトラブルに発展するケースもあるからです。
第三者に介入してもらった上でトラブルを解決するのが現実的で間違いないでしょう。
②マンション外の方に介入してもらう
マンションの人間では解決できない場合、弁護士や警察に相談といった選択も検討してみましょう。
騒音に我慢できず警察に相談する場合は、騒音被害に遭っていることを伝えるため、記録を残しておくことが重要です。状況が改善しなければ複数回の通報で解決することも見込めます。
弁護士に相談する場合も同様に、騒音が起きた時間や場所、どのような音か記録して整理しておきましょう。スマートフォンの騒音計アプリなどを使って証拠として残しておきましょう。
弁護士に相談する料金は通知書の送付だけで5万円から10万円ほど。なかなか解決しない騒音トラブルの最終手段として検討してみるのもよいかもしれません。
③貼り紙や手紙で伝える
貼り紙や手紙で伝えることも選択肢のひとつです。匿名で騒音について伝えることができれば、冷静に詳細を伝えることが可能でしょう。
その際は、いつどのような音がするのか明確に記すことと、解決方法までを書くことがポイントです。客観的な騒音の状況と解決策を伝え、相手の様子を伺いましょう。感情的にならず、被害状況を落ち着いて伝えることで、相手も解決に向けて積極的になってくれるはずです。
近隣から騒音を訴えられた際の解決方法
自分や自分の家族がご近所から音がうるさいと、騒音で訴えられることがあったらどうすればよいでしょうか。
・事実確認をする
・素直に謝る
・管理会社に相談する
以上の解決方法で、冷静に判断して対応したいところです。順番に見ていきましょう。
①事実確認をする
まずは本当に自分の家が騒音を出しているのか家族に確認しましょう。自分と家族の生活リズムがほかの住居の方にくらべてどうなのか、深夜や早朝など、時間帯の割には大きな音を出していないかなど、確認することが大事です。
特に、洗濯機などを回すときはライフスタイル上、致し方ないところはありますが、寝ている人がいる時間帯では騒音と感じさせてしまうこともあるでしょう。子どもが遊ぶ時間や携帯のアラームを大音量で鳴らしていないかなども確認しておきたいところです。
②素直に謝る
自分が騒音を出してしまっていたと気づいたら、素直に謝りましょう。マンションでは話し声や足音、洗濯機などのちょっとした生活音が騒音だと思われることもあります。指摘されたら慌てずに事実を確認し謝罪することで、それ以上のトラブルを避けることが可能です。
また、日頃からマンション内の住人たちと良好な関係を築いておくことも大切です。顔を合わせる機会があるのなら、近所付き合いをして仲良くなることで、騒音トラブルに発展させないことにもつながるでしょう。
③管理会社に相談する
やはり管理会社に相談することが確実な解決方法となります。騒音トラブルは当事者同士で解決できればそれに越したことはありません。しかしながら、直接やり取りをすることで、
片方が納得せず、予期せぬトラブルに発展することもあるでしょう。
管理会社などの第三者に間に入ってもらうことで、よりスピーディーに問題が解決することを期待できます。
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騒音を気にしないためのマンション選び方
騒音を気にしないで済むためのマンション選びも重要です。音に敏感な人におすすめのマンションの選び方を紹介します。
・最上階や角部屋を選ぶ
・防音の部屋を選ぶ
・RC造・SRC造のマンションを選ぶ
以上、騒音対策として、入居する前の段階で防音性能の高いマンションを選んでいくと間違いないでしょう。順番に見ていきましょう。
最上階や角部屋を選ぶ
まずは最上階や角部屋を選ぶことです。音は壁や床、天井から伝わります。そのため、接する住居が少ないほど騒音のリスクが低く、騒音と感じることも少ないでしょう。
上の階がない最上階、隣接する部屋が一方向しかない角部屋と、音の発生源が少ないため騒音に悩まされることも少なくなり、音に敏感な人にも過ごしやすいはずです。
反面、エレベーターやエントランスホールの近く、駐車場のそばの間取りの住居だと、共用部分からの距離が近い分、騒音と感じることもあるでしょう。
最上階や角部屋を選ぶことで、より騒音を気にしないで生活できる環境に期待できます。
防音の部屋を選ぶ
次に防音の部屋を選ぶことも重要です。防音の部屋を選ぶのに特に大切なのは、壁の質です。内見の際には壁を軽くたたいてみましょう。軽く高い音が鳴った場合は防音性の低い石膏ボードが使用されている可能性があります。
分譲マンションなら、隣の住居間との壁の厚さや天井の厚みも確認しておきたいところです。壁は厚みがあるほど遮音性能が高くなるため、事前に確認しておきましょう。
RC造・SRC造のマンションを選ぶ
RC造、SRC造のマンションを選ぶことも大切です。RC造は鉄筋コンクリート、SRC造なら鉄骨鉄筋コンクリート造となります。コンクリート造は遮音性能が高いというのが特徴です。
より防音性の高い種類はSRC造で、普通の生活音なら気にならない性能があるほか、外からの音も軽減してくれるので、より騒音の気にならない環境を整えられるでしょう。
内見した際に部屋の防音性をチェックする
内見した際に部屋の防音性をチェックすることも必要です。住居周りの音を確認することで、日々の快適さにもつながります。
・隣の部屋の音が聞こえるかどうか
・外の音が聞こえるかどうか
・上下の部屋の足音が聞こえるかどうか
以上、内見時の防音性について順番に見ていきましょう。
隣の部屋の音が聞こえるかどうか
内見するときには、隣の部屋の音も確認しておきましょう。生活音が気になる感覚は人によって違います。実際に生活しているときの音を確認するためにも、時間帯をずらしたチェックは大事です。
また、あらかじめ不動産屋などに依頼して、隣の住居の間取りを教えてもらうのもよいでしょう。壁が接する面が収納部屋であったり、風呂場などの水回りであったりすれば、生活音が伝わりにくく騒音と思わないメリットがお互いにあります。
できるだけ隣の部屋の音を確認しておきましょう。
外の音が聞こえるかどうか
内見時には外の音が聞こえるかのチェックも必要です。住むときに上下左右の住居からの音は騒音レベルになくても、マンション周辺が騒がしければ問題です。
静かな環境で生活したいのであれば、大通り沿いや繫華街の近くなどの立地は避けましょう。それでもアクセスがよく魅力的な立地なのであれば、マンション周りにたくさんの建物があるかを確認しましょう。騒音を建物が遮断してくれます。
マンションの周辺環境と音をよく確認しておきましょう。
上下の部屋の足音が聞こえるかどうか
マンションの上下の部屋の足音が聞こえるかどうかも重要です。特に上の階、天井から聞こえる足音は、かすかに聞こえるくらいがよいでしょう。
頻繫にドンドンと踏み鳴らすような足音が聞こえてくる部屋や、歩いている音が大きく聞こえるような防音性の低い天井だと、快適に過ごすことができなくなるかもしれません。
内見時は必ず時間帯など、シチュエーションをずらして何回かに分けておこなうようにしましょう。
騒音トラブルに悩まされないようにしよう
マンションの騒音トラブルを解決するには、騒音を起こさないことと、騒音があるようなマンションに住まないこと、周辺環境に注意した物件選びなどがあげられます。
・電話での話し声や子どもの足音、洗濯機などの生活音が騒音の原因になることもある
・壁には遮音シート、床には防音マット、ドア開閉の音にはすきまテープなどを使うことで大きな生活音を出さないように工夫する
・騒音トラブルになった際は、管理会社や弁護士など第三者に介入してもらうのが基本
・RC造やSRC造の防音性に優れたマンションを選ぶ
・内見時は上下左右の部屋の音と外からの音がどれだけ聞こえるかを確認する
以上が重要なポイントになります。
マンションの騒音トラブルにならないように、あらかじめ注意しておくことが何より大切だといえるでしょう。
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