マンション売却までの内覧件数は、大体どのくらいなのでしょうか?
内覧件数が多い方が、購入希望者も増えるため、マンションを高く売却できる可能性があります。そこで大事になるのは内覧時の対応です。
この記事では、内覧対応のポイントや内覧件数を増やす方法などをご紹介します。マンションの売却を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
マンション売却の内覧とは?
マンション売却の内覧とは、マンションの購入希望者に部屋の中を見せる販売活動のことです。購入希望者は、マンションの中を実際に見てから購入すべきかどうか判断します。そのため、売主は内覧に力を入れることで、マンションを売りやすくなります。
内覧と内見の違い
内覧と同じような言葉に「内見」があります。どちらもマンションの中を実際に見るという意味ではありますが、以下のように使われ方が異なります。
- 内覧:売主側が使用することが多い
- 内見:買主側が使用することが多い
マンションを売ろうとする側は「内覧」、購入しようとしている側は「内見」と使う傾向にあります。ただし、どちらも同じ意味合いになるため、誰がどの言葉を使うのかそれほど気にする必要はありません。
内覧までと当日の流れ
内覧は、内覧前と当日で対応が異なります。ここでは、それぞれの流れを見ていきましょう。
内覧までの流れ
マンション売却の内覧までの流れは、以下のとおりです。
内覧の予約は、土日に入ることが多いため、できるだけ土日のスケジュールは空けておくとよいでしょう。また、急に内覧の予約が入るケースもあるため、マンションの中はいつもキレイな状態にすることで、内覧準備に手間がかかりません。
内覧当日の流れ
内覧の当日は、以下の流れで進めます。
内覧当日、売主側でやることはほとんどありません。ほとんどのことを不動産会社の担当者が対応してくれるため、やることは、内覧前のちょっとした準備程度です。内覧中、購入希望者から質問されることもありますので、そのときは丁寧に対応しましょう。
内覧件数の目安はどのくらい?
マンション売却における平均的な内覧件数は、10回程度といわれています。売却活動には3ヵ月以上かかるため、週に1回程度は内覧に対応する計算となります。
ただし、10回はあくまでも平均値であり、1回で購入希望者が現れるときもあれば、20回以上内覧に対応してもマンションが売れないケースも考えられるでしょう。
当然ながら内覧の数が多いほど、スケジュールを調整する手間や時間がかかります。すぐに購入希望者が現れるように、内覧対応ではマンションの良さをアピールする必要があります。
内覧までにやることって?
内覧で好印象を与えられるように、当日までに以下のことを対応しておきましょう。
- 水回りや玄関を掃除する
- キズを修繕する
- 臭いに気を遣う
水回りや玄関を掃除する
部屋の中をしっかりと掃除することで、購入希望者に好印象を与えられます。特に風呂場やトイレなどの水回りは汚れが目立ちやすいため、入念に掃除することが重要です。水回りの汚れが落ちていない場合、不潔な印象を与えてしまいます。
また、マンションの第一印象は玄関になるため、ゴミやホコリ、汚れを除去しましょう。靴はすべて下駄箱に入れ、すっきりと片付いている印象を与えるようにしてください。
キズを修繕する
キズが目立つ場合は、内覧までに修繕しておくべきです。キズが多いと、「しっかりと管理されていない」「ほかにも欠陥があるかもしれない」と思われ、マンションが売れません。
ただし、キズの修繕を業者に依頼すると出費が大きくなります。小さな傷であれば、ホームセンターなどで専用道具を購入し、自分で修繕するほうがお得です。
大きなキズがある場合は、一度不動産会社に修繕すべきか相談しましょう。キズの具合によっては、修繕せずにそのまま売りに出す方がよいケースもあるため、プロの判断を仰いでください。
臭いに気を遣う
内覧では、汚れや傷だけではなく、臭い対策も必要です。水回りや玄関も、掃除するだけではなく、消臭対策することが重要です。また、ペットを飼っている場合やたばこを吸っている場合は、特に気を付けたいポイントです。
臭い対策のためには、消臭スプレーを使ったり、部屋の中の空気を入れ換えたりしましょう。
買主は部屋のどこをチェックしてる?
マンションの購入を予定している人は、室内のあらゆる部分をチェックしています。チェックしている場所と内容は、以下のとおりです。
チェックしている場所 |
内容 |
壁 |
キズやカビ、黒ずみ |
床 |
傾きやへこみ |
ドア |
開閉の滑らかさ |
天井 |
漏水の跡 |
キッチン |
動線はスムーズか |
廊下 |
幅やコンセントの有無 |
玄関 |
広さ |
バスルーム |
水垢やカビ |
トイレ |
ウォシュレットの有無 |
洗面所 |
高さ |
部屋の広さや設備を変更することは難しいですが、先述したように、しっかりとクリーニングすることで好印象を与えられます。内覧前は掃除と片づけを怠らないようにしましょう。
内覧当日にすべき3つのこと
内覧の当日は、以下の3つがポイントです。
- 部屋を明るくする
- お茶出しは必要なし
- 質問にはしっかりと答える
部屋を明るくする
マンションの部屋の中を、必ず明るくしておいてください。購入希望者は部屋の隅々までチェックしたいため、明るくするほうが親切です。また、明るい部屋のほうが暗い部屋よりも好印象を与えられます。
玄関や廊下、リビングだけではなく、バスルームやトレイなども電気をつけておき、部屋のあらゆる部分を見やすい状態にしておきましょう。
お茶出しは必要なし
来客のおもてなしとして「お茶出し」することがありますが、内覧に関してはやらなくても問題ありません。絶対にしてはいけないことではありませんが、購入するかもしれないマンションをチェックしているだけのため、お茶菓子などの準備も必要ありません。
お茶出しでおもてなしするよりも、しっかりと部屋の中を掃除し、丁寧な対応を心がけましょう。
質問にはしっかりと答える
売主しか回答できそうにない質問に関しては、しっかりと返答しましょう。基本的に不動産会社の担当者に購入希望者への対応は任せて問題ありませんが、設備の使い方や周辺環境などは、売主のほうが詳しいです。
ただし、売却の手続きや値引きに関する質問などは、売主で対応する必要はありません。売主しか知りえない情報のみ、答えるようにしてください。
内覧件数を増やす2つの方法
マンション売却の内覧件数が少ない場合、購入希望者が減ってしまいます。ここでは、マンション売却の内覧件数を増やす方法をご紹介します。
方法①:価格や売り出し時期、広告を見直す
内覧の件数が少ない場合、価格や売り出し時期、広告に問題のあるケースが少なくありません。以下のように、それぞれを見直すことで内覧の予約数を増やせる可能性があります。
価格 |
価格が相場よりも高すぎる場合、価格を下げる |
売り出し時期 |
繁忙期の2〜3月に売りに出し、閑散期の1月、5月、8月は避ける |
広告 |
写真が少ない場合、できるだけ増やす |
どんなに魅力的なマンションでも、相場より高すぎる場合は売却しづらいため、価格設定には注意が必要です。価格だけではなく、売り出し時期を調整し、広告などの売り方も再検討して、内覧件数を増やしましょう。
方法②:実績豊富な不動産会社に依頼する
マンション売却の実績が豊富にある不動産会社に依頼すれば、内覧件数を増やせます。不動産会社によって得意としている分野は異なり、マンション売却が不得意な会社に依頼しても、物件の魅力を正しくアピールできません。
実績豊富な不動産会社に依頼すれば、内覧件数を増やせるだけではなく、売却に関するノウハウがあるからこそ、マンションを高く売ることも可能です。不動産会社と契約する際は、マンション売却の実績や担当者の対応を必ず確認しましょう。
ただし、仲介による売却と比べて価格が低いので注意してください。
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マンション売却を成功させるために内覧対策を!
マンション売却では、内覧が重要です。購入希望者は内覧によって、マンションを買うべきなのか判断します。
内覧で重要なことは、スケジュール調整と掃除です。内覧できる日を増やせば、購入希望者は予約を取りやすくなります。またお部屋をきれいに見せることで好印象を与えることができます。購入したいと思ってもらえるように内覧対応で物件の魅力をアピールしましょう。
また、マンション売却に強い不動産会社に依頼することも大切です。しっかりと内覧対策して、マンション売却を成功させましょう。
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