物件を決める際に、マンションのエントランスは確認していますか?意外と見落としがちですが、重要な観点の1つです。
この記事では、マンションのエントランスで見極めるべきチェックポイントを5つご紹介していきます。
マンションのエントランスが持つ機能性などの理解も深めながら、しっかりとエントランスの役割を果たす物件を選びましょう!
マンションのエントランスとは?
まずは、マンションのエントランスという概念から考えていきます。いざその意味を尋ねられると、答えにくい質問かもしれません。エントランスとは、具体的にマンションの中のどの範囲を指すのでしょうか。
以下からエントランスの範囲を説明します。
具体的には出入り口からエレベーターホールまでのこと
マンションエントランスとは一般的に、出入り口からエレベーターホールまでの範囲のことをいいます。もしも敷地内に出入り口が複数存在する場合は、その中でも特に大きな出入り口のことをマンションエントランスと呼ぶことが多いです。
高級マンションの中には、出入り口に入ってすぐのところにホテルのようなロビーが用意されていることもあります。そのロビーも含めてマンションエントランスと呼ぶこともありますし、分ける場合も少なくないです。マンションエントランスの定義に明確なものはなく、物件によって認識が異なるといえるでしょう。
マンションのエントランスの特徴とは?
ここからは、マンションエントランスの機能について解説していきます。中には、特別な設備が付いているマンションも多いです。
・防犯に優れている
・鍵がオートロック
・風よけ
・宅配のボックスがある場合も
・コンシェルジュ付きマンションの場合も
マンションエントランスの役割を頭に入れておくと、どんなエントランスが生活に役立つのか見えてきます。主な機能性を5つピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてください。
①防犯に優れている
大きなマンションエントランスがあると不審者の侵入を防ぐことができるので、防犯性が高まります。不審者は人の視線を気にするので、立派なエントランスを有するマンションよりも、あまり人目につかないマンションを好むでしょう。たとえエントランス自体に足を踏み入れることができたとしても、犯罪行為に及ぶ危険性は下がります。
また、ほとんどのマンションエントランスには防犯カメラが設置されているため、事故や事件に巻き込まれたときも証拠が残るということです。エントランスがあることによって、精神的な安心感を得ることができます。
②鍵がオートロックの場合がある
エントランスの扉がオートロックである場合は、さらに防犯性がアップします。暗証番号や専用のキーがなければマンション内に入ることができないため、不審者はよほどのことがない限り中には入れません。無理やり敷地内に入り込んでくる悪質なセールスも撃退できるので、ストレスが軽減されるでしょう。
オートロックのような安全設備が揃っているのは、マンションエントランスがある物件がほとんどです。セキュリティ対策に大きく役立つところは、マンションエントランスが持つ重要な役割の1つといえます。
オートロック付きのマンションについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめ!
特に、ファミリー層と女性の一人暮らしの方はオートロックマンションだと安心です。
関連記事:
オートロックマンションとは?安全でも油断は禁物?メリットと注意点を紹介
③風よけになる
エントランスには、風よけの役割もあります。最近建てられるマンションの多くは、出入り口が二重構造になっていることが多いです。1つ目の扉は誰でも中に入れる自動ドアや一般的な開閉式のドアで、2つ目の扉はオートロックであるケースが目立ちます。
この扉と扉の間にできた空間は「風除室」と呼ばれており、マンションで快適に生活するために大切な設備です。外から風が吹き込んでくることを防いだり、エントランス内の空調を調整したりする効果があります。大雨の際には建物への浸水を差し止めてくれますし、夏になると外気の熱も遮断してくれるでしょう。
④宅配ボックス付きの場合がある
エントランス近くに宅配ボックスを設置しているマンションも増えてきました。宅配ボックスがあれば、仕事や外出で荷物を受け取れないときも、再配達を申し込む必要がありません。帰りが遅くなりがちな人や、家を空けていることが多い人に向いている設備だといえるでしょう。
宅配業者の人などがボックスに中身を入れるため、郵便受けの近辺に設置されていることが多いようです。
⑤コンシェルジュ付きマンションの場合もある
高級マンションのエントランスには、コンシェルジュが駐在していることもあります。マンションコンシェルジュは、住民の暮らしをサポートしてくれる存在です。タクシーやクリーニングの手配、宅配便の代行発送、来訪者の案内・対応などを行ってくれます。
コンシェルジュが24時間対応してくれるマンションの場合は、いつもエントランスに人の目があることになるので、防犯面での期待値も上がるでしょう。
コンシェルジュ付きのマンションについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめ!
デメリットも踏まえて検討してみてくださいね◎
関連記事:
マンションのコンシェルジュのサービス内容とは?メリットとデメリットもご紹介
マンションを選ぶ際、エントランスで気にするべき5つのポイント!
次に解説していくのは、さまざまな物件のマンションエントランスを見ていく上で、気にするべきチェックポイントです。
・防犯面
・快適さ
・設備の利便性
・鍵を失くした場合
・バリアフリーであるか
いざというときに自分の生活を守ってくれるエントランスを見定めるためには、これらのチェックポイントを満たしていることが重要になります。
①防犯面を確認しよう
エントランスは、敷地内と外を繋ぐ大事な場所です。ここのセキュリティシステムが頼りないと、どれだけエントランスそのものが綺麗で立派でも、不審者や泥棒に入られるリスクがあります。防犯対策が行われているかを、しっかりチェックしましょう。
風除室からエントランス内部に入る扉はオートロックになっているかや、出入り口にきちんと防犯カメラが設置されているかを確認してください。防犯カメラについてはただ設置しているだけではなく、ダミーではない本物のカメラが常時電源オンになっているか否かも重要です。物件選びの際に確認しましょう。
②快適さを確認しよう
エントランスは毎日利用するものですから、快適に利用できないと意味がありませんよね。風除室が問題なく機能しているかどうかや、気温・湿度などが快適な状態で保たれているかどうかを確認してください。
マンションによっては、エントランス内に車寄せが存在する物件もあります。荒天時も雨に濡れずに帰宅できるので、快適さを重要視する人はそういった物件を検討するのも1つの手でしょう。
③設備の利便性を確認しよう
宅配ボックスやコンシェルジュサービスがついているエントランスは、利便性が高くて万が一の際に心強いです。この他にも、大きな荷物を部屋まで運ぶために使う台車や、ゴミ箱などが設置されていると便利でしょう。困ったときに使える設備がどれだけ充実しているかを、あらかじめ管理会社に質問しておくことをおすすめします。
ただし、コンシェルジュなどのハイクラスな設備が利用できる物件は、共益費や管理費が高額であることが多いです。設備を利用する機会がない人は、ただお金を払うだけで損をしてしまうケースもあります。自分が本当に必要としているサービスなのか、よく考えてから物件を選ぶようにしましょう。
④バリアフリーであるかを確認しよう
未来を見越して、なるべくバリアフリーのエントランスを選ぶといいでしょう。階段だけではなくスロープも併設されていたり、手すりや自動ドアが多く設置されていたりする物件が好ましいです。
これらの設備に加えて、「床の滑りにくさ」にも着目してみてください。お年寄りや障害がある方は、滑りやすい素材の床だと、移動時に転倒しやすくなってしまいます。どんな人でも安心してエントランスを利用できるように、視野を広く持って物件をチェックすることが大切です。
⑤鍵を失くした場合の対処法を確認しよう
鍵を紛失してしまったときは、いくら補償しなければならない契約なのかもチェックしておくべきです。現在は、部屋の鍵を使ってエントランスの施錠を開けられる「逆マスターキー」を採用しているマンションが増えています。もしもその鍵を失くした場合、全世帯の鍵を交換しなければならない可能性もあるということです。
契約によっては、かなり高額な補償金を支払わないといけないケースも考えられます。管理規約などを確認して、契約内容に目を通しておいてください。
エントランスの管理状態もしっかり見よう
エントランスは、そのマンションの管理状態がよくわかる場所でもあります。トラブルに巻き込まれないように、そのマンションの治安状況を把握することも重要です。
・清掃はちゃんとされているか
・信頼できる管理会社か
・共用部分はしっかり管理されているか
・住民のマナーはしっかりしているか
入居後に後悔しないためにも、あらかじめ状態を確かめておきましょう。
①清掃はちゃんとされているか
エントランス内の清掃が行き届いていないマンションは、あまり良い物件であるとはいえません。衛生状態が悪いマンションでは、入居後に健康的な生活を送れるとは言い難いでしょう。ゴミ箱の中身が処理されずに溜まっていたり、落とし物が床に落ちたまま放置されていたりする場合も要注意です。植木や植物が枯れている場合も、印象が良くありません。
マンションの清掃は契約業者が行うことが多いですが、残念ながら中には手抜き作業をする業者もいます。費用は住人が支払っている管理費から捻出されているので、清掃の徹底度には目を光らせる必要がありますね。
②信頼できる管理会社か
管理会社そのものに信頼感を持てないと、これから頻繁にトラブルが起こりかねません。契約する前に、この会社とずっと付き合っていけるかどうかを改めて考えてみてください。会話を重ねていくうちに少しでも「あれ?」と思う感覚があったら、一度管理会社を検討し直したほうがいいでしょう。
何かと管理会社側の要望を押し付けようとしてくる担当者や、こちら側の意見を聞く耳を持たない責任者が現れたらアウトです。誠実な対応をしてくれる管理会社は必ずあるので、心から信頼できる会社を探してみましょう。
③共用部分はしっかり管理されているか
住民全員が使用する共用部分は、マンションの住みやすさが顕著に現れる場所です。例えば、チラシやビラが貼られた掲示板が例に挙げられるでしょう。何ヶ月も前の点検内容の告知が、掲示されたままになっていませんか?情報の更新がされておらず、きちんとマンションが管理されていない恐れがあります。
また、ロビーやエレベーターホールなどの電球や蛍光灯がしっかり交換されているかどうかもチェックしましょう。電気が切れたまま放置されているようなマンションだと、何かトラブルが起きたときに対応してくれない場合もあります。
共用部分について詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです。
費用はどのくらいかかっているのか、トラブルの対処は誰が行うのかなど解説しています◎
関連記事:
マンションの共用部分とはどこのこと?専有部分との違いを理解しよう!
④住民のマナーはしっかりしているか
内見に行った際は、マンションの住民のマナーや生活態度も大きな確認ポイントです。ルールを守ってゴミを捨てているか、共用部分に私物を置いている人はいないか、細かい部分までチェックしておきましょう。
共用部分の使用に関するルールやマナーを注意するチラシが掲示されている場合も、注意してください。住民の中にルールを守っていない人がいる可能性が高いので、タバコや騒音問題などの住民トラブルが起こりかねません。平穏な日常を送るためにも、トラブルが起きそうな住民はいないかどうか、事前に見定めておくことをおすすめします。
中古マンションの場合は特に注意が必要!その理由とは?
新築マンションよりも中古マンションのほうが、エントランスの状態に差が出ます。年季が入っている分、もともとのエントランスとしての機能性が落ちる傾向にあるからです。だからこそ、毎日念入りな管理や清掃を行っているマンションは、中古でも非常に質の高い状態をキープしています。物件のクオリティに差があるので、確認作業の重要性が高いということです。
中古マンションを検討している場合は特に注意力を上げて、エントランスの特徴や管理状態を調べるようにしましょう。
物件探しの際はエントランスの状態もチェックしよう!
マンションのエントランスは、その物件の顔ともいえる重要な部分です。住民が過ごしやすいように、多くの役割も果たしています。その分、適切な選び方が必要ということです。
今回ご紹介したチェックポイントを中心に、マンションのエントランスを普段よりも注意深く確認してみてください。きっと、より納得のいく物件選びができるようになるはずでしょう。
【失敗したくない方必見】中古マンション購入を検討中の方におすすめセミナーがあります!
不動産のプロが中古マンションの購入の流れや物件の探し方、資金計画までをわかりやすく解説。
「中古マンションを購入してリノベーションしたい」「リノベーション済の中古マンションを購入したい」方や、「住宅ローンやお金のことがよくわからない」方におすすめのセミナーです。
参加費無料で、参加方法はオンライン・来社どちらでも可能です。個別相談参加でAmazonギフト5000円分プレゼントいたします。
中古マンションの選び方のポイントや、あなたにぴったりの暮らしを叶える物件選び・探しまでサポートしますので、まずはご参加ください。
▶︎物件購入のノウハウが100%手に入るセミナーの申込はこちらから!
物件探しで具体的なお悩み・相談内容がある方は個別相談にお申し込みください。
▶︎今ならAmazonギフトが貰える◎超お得な個別相談の参加申込はこちらから!