新生活で二人暮らしを検討している人の中で、間取り選びに難航している人もいるのではないでしょうか。また、二人暮らしといってもカップルの同棲や夫婦で暮らす場合もあれば、母娘や兄弟で暮らすなどもあるかと思います。
同棲する相手によっても部屋数や広さの条件も変わってきます。本記事では間取り選びのコツや、2LDKや1LDKなどの間取り別での二人暮らしのメリット・デメリットをご紹介します。
二人暮らしの間取りは条件を出し合って決めよう!
二人暮らしは、一人暮らしと異なり同居人との兼ね合いで部屋を決めなければなりません。
- ぞれぞれに専用の部屋は必要か
- DK(ダイニング・キッチン)とLDK(リビング・ダイニング・キッチン)はどちらにするか
- 広さはどれくらいにするのか
- 家賃はいくらまで出せるのか
などの条件によって、間取りの決め方は変わってきます。
そのため次項では、1DK・1LDK・2DK・2LDK・3LDKの間取りで二人暮らしをするにあたってのメリットやデメリットをご紹介します。
二人暮らしに最もおすすめなのは「2LDK」
二人暮らしに最もおすすめの間取りは2LDKです。
2LDKは10畳以上のLDK(リビング・ダイニング・キッチン)と、2つの部屋がある間取りになります。2つの部屋と別にLDK(リビング・ダイニング・キッチン)があるので、二人暮らしには余裕のある間取りです。ここでは、2LDKのメリットとデメリットをご紹介します。
2LDKのメリットとは?
2LDKの部屋は、同居している2人のそれぞれの部屋を設けることができます。どのような人と同居するにしても、それぞれの部屋があるのはプライベートな空間を保つ上で重要なことです。
2つの部屋の使い方は、同居人によってさまざまに使い分けられます。それぞれを寝室にすることも可能ですし、1つを寝室にして1つを仕事部屋にすることも可能です。また、将来子どもが産まれたら子ども部屋にすることもできます。
2LDKのデメリットとは?
2LDKの家のデメリットは、家賃が高いことです。2LDKの間取りは2000年以降流行した間取りのため、築年数が浅い家が多く、家賃が比較的高くなってしまいます。
二人暮らしにもファミリーにも人気の間取りのため、需要も高く人気な物件です。少しでも家賃を抑えたい場合は、2DKなどにしたほうがよいでしょう。
【1DKの場合】二人暮らしのメリット・デメリット
1DKは4.5畳〜8畳未満のDK(ダイニング・キッチン)以外に1部屋がついている間取りです。
1DKのメリットとは?
1DKは1990年代に多く建てられた間取りです。そのため築年数がかなり経過していたり、そこまで需要のない間取りだったりするため、比較的家賃が安く抑えられます。
また、1DKの場合でも、食事と寝る場所を分けることができるので、メリハリある生活を送ることが可能です。
1DKのデメリットとは?
1DKは、そもそも一人暮らし向きの間取りです。そのため、二人暮らしには広さ的に窮屈な間取りとなってしまいます。家賃をなるべく抑えたい、また同居人と長く一緒に過ごすことが苦でないのであれば問題はないです。
また、住居によっては二人暮らしがそもそもできない物件もあるため、物件を選ぶ際にしっかり確認をしておきましょう。
【1LDKの場合】二人暮らしのメリット・デメリット
1LDKの部屋は、8畳以上のLDK(リビング・ダイニング・キッチン)と別に1つの部屋がついている間取りです。
食事をするスペースにダイニングセットを置いたり、リビングにソファを置いたりと、レイアウトや家具を選ぶ幅は1DKに比べるとかなり広がります。
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1LDKのメリットとは?
1LDKの部屋のメリットは、2人でくつろぐ部屋と寝室と仕切って使い分けられるので、メリハリのある生活を送ることができる点です。
また、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)以外は1つしか部屋がないため、2人で長い時間過ごすことができます。同じ空間で長い時間を過ごすことに抵抗のない人には、とてもおすすめの間取りです。
1LDKのデメリットとは?
1LDKの間取りの場合、1つしか自由に使える部屋がないため、ぞれぞれの専用の部屋を設けることが難しいです。
それぞれのプライベートな空間が欲しい、仕事部屋と寝室で分けたいという2人には不向きの間取りになります。
また、1LDKは、2000年代に入ってから多く見られるようになった間取りです。そのため築年数が浅く、他の間取りに比べて家賃が高めになります。
少しでも家賃を抑えたい場合は、1DKや2DKを選ぶとよいでしょう。
【2DKの場合】二人暮らしのメリット・デメリット
2DKは6〜10畳のDK(ダイニング・キッチン)のほかに2部屋がついている間取りです。それぞれに専用の部屋を設けることもできるので、プライバシーを守ることができますよ。
2DKのメリットとは?
2DKの間取りは、1990年代に作られた形です。そのため、築年数がかなり経過していることが多く、家賃を安く抑えることができます。
DK(ダイニング・キッチン)以外に2部屋あるため、部屋をさまざまな形で使うことができます。それぞれの部屋にしたり、寝室と仕事部屋で分けたりと、お互いの生活スタイルに合わせてフレキシブルに使えるのが2DKの魅力です。
2DKのデメリットとは?
2DKは、DK(ダイニング・キッチン)で、L(リビング)がないため、食事をするスペースとキッチンが同じスペースになります。
そのため、2人で過ごす空間がLDKの間取りに比べて狭いです。食事や2人の時間をゆったり過ごしたいという場合は、2LDKがおすすめになります。
【3LDKの場合】二人暮らしのメリット・デメリット
3LDKは10畳以上のLDK(リビング・ダイニング・キッチン)のほかに3部屋ある部屋の間取りです。
ファミリー向けにも人気の間取りで、一定数の需要がある間取りになります。二人暮らしにはかなり余裕のある生活を送れるでしょう。
3LDKのメリットとは?
3LDKのメリットとしては、部屋をかなり有効活用できる点です。LDK(リビング・ダイニング・キッチン)以外に3部屋もあるため、将来の子ども部屋や、来客用の部屋としても使うことができます。
他にも、荷物を置く部屋として1部屋を使うこともできるので、荷物が多い2人にもおすすめの間取りになります。
3LDKのデメリットとは?
3LDKのデメリットは、家賃が高い点です。3LDKはファミリー向けとしても人気の間取りなので、需要が高い間取りになります。そのため、少しでも家賃を抑えたい場合は避けたほうがよいでしょう。また、部屋が多い分、掃除をする手間もかかります。
二人暮らしの間取りを選ぶ3つのコツ
ここまでそれぞれの間取りのメリットとデメリットをご紹介してきました。
ただ、実際に間取りを選ぶ際、どのように間取りを決めていけばよいのか分からない人もいるのではないでしょうか。そのような人のために、ここでは二人暮らしでの間取りを選ぶ3つののコツをご紹介します。
- 2人それぞれの部屋は必要かどうか
- 広さはどれくらい必要か
- 条件によっては間取りを変更する
①それぞれの個室は必要かどうか
二人暮らしの間取りを選ぶ際にまず考えるべきなのは、お互いの専用の部屋が必要かという点です。自分専用の部屋が必要という場合もあるでしょう。また、ずっと同じ空間にいるよりも、プライベートな空間を持てる方が落ち着くという人もいます。
専用の部屋が必要の場合は、2DK以上の部屋にしましょう。2DK・2LDK・3DK・3LDKがおすすめです。
②広さはどれくらい必要か
間取りを考える順序としては、まず①にあったように個室は何部屋必要なのかを考えます。その次に考えるべきなのは、2人で過ごす共有スペースの広さです。
2部屋欲しい場合に、共有スペースが広いほうがいいなら2LDK、狭くてよいなら2DKを選ぶとよいでしょう。共有スペースの広さは、2人で話し合って決めることをおすすめします。
③条件によっては間取りを変更する
同居する2人で部屋を決める際には必ず優先順位があると思います。間取りよりも、エリアや家賃のほうを優先したい場合は、間取りを妥協する必要もあるでしょう。
1LDKや2LDKの間取りは比較的家賃が高いため、家賃を抑えたい場合は、2DKのほうが家賃を抑えることができます。
このように、2人で優先することが間取り以外にある場合は、柔軟に間取りを変更しなければなりません。家賃やエリアを優先するのか、間取りを優先するのか2人でしっかり優先順位を決めておきましょう。
二人暮らしであると便利な間取りとは?
二人暮らしするときにあると便利な間取りは3つあります。
- お風呂とトイレは別であること
- 独立洗面台があること
- 収納スペースが十分にあること
以下から一つずつ詳しくご紹介していきます。
便利な間取り①:お風呂とトイレは別であること
二人暮らしの場合、お風呂とトイレは別の間取りがおすすめです。お風呂とトイレが同じだと、1人がお風呂に入っているときには、もう1人はトイレが使用できません。また、逆も然りです。トイレに行きたいときに行けないのは、毎日生活する上でとてもストレスになるでしょう。
お風呂とトイレが一緒だと、お風呂場にトイレの臭いが残ってしまうこともあります。そのため、臭いの面でもお風呂とトイレは別になっている部屋を選ぶようにしましょう。
便利な間取り②:独立洗面台があること
洗面台は独立していることをおすすめします。洗面所は、トイレやお風呂などの水回りと一緒になっていることもあるのですが、朝の支度で忙しいときにどちらかがトイレに入っていて洗面台が使えないと、かなり時間のロスです。
便利な間取り③:収納スペースが十分にあること
収納スペースは確保したい設備です。部屋が狭くても、収納スペースがあればモノをしまうことができるため、部屋を最大限に有効活用できます。
逆に収納スペースがないと、部屋がモノで溢れ狭くなりとても住みにくいです。玄関・キッチン・クローゼットなどに収納スペースがあるか確認するとよいでしょう。
【一緒に住む人別】二人暮らしを始めるときの注意点
実は、同居人によって間取りの考え方は全く異なります。二人暮らしならどの間取りでもよいというわけではありません。そこでここでは、下記のタイプ別の二人暮らしを始める際の注意点をご紹介します。
- カップル・夫婦
- 兄弟・姉妹
- 親子(母娘・母息子)
- 友達とルームシェア
カップル・夫婦の場合の注意点
カップルや夫婦で二人暮らしをする際に注意すべきなのは2点です。
①専用の部屋を用意すべきか
それぞれの部屋が必要かによって、選ぶ間取りは異なります。カップルや夫婦といえども、それぞれのプライベートな空間が必要という人もいるでしょう。また、ケンカをしたときにもそれぞれの部屋があると、気まずくならず部屋に籠ることができます。
②将来子どもを考えているか
結婚を前提に同棲しているカップルや夫婦の場合は、子どものことを考えているかも間取り選びに関係します。子どもが産まれると、子ども部屋が必要になります。
子どもが幼い頃は、大人と同じスペースでよいと思われがちですが、ベビー用品がかなり増えるため、収納場所がないと部屋がかなり狭くなります。子ども部屋を1部屋設けないのであれば、収納スペースはしっかり確保するとよいでしょう。
兄弟・姉妹の場合の注意点
学生や未婚の頃は、兄弟姉妹と二人暮らしをしようと考える人も多いです。その場合の間取りは、お互いのプライベート空間を確保するとよいでしょう。家族だからこそ、それぞれの専用の空間はあったほうがよいです。
また、それぞれの友人を家に招くこともあるかもしれません。余裕があれば、LDKなどのリビングを区切ることができる間取りや、お客さん用に1つ部屋を確保すると、共有スペースを占領することなく家に人を招くこともできます。
親子(母娘・母息子)の場合の注意点
親子で二人暮らしをする際の間取りは、子どもの年齢によって変わってきます。幼い子どもと住む場合は、専用の部屋は作らずに最低1部屋寝る部屋があれば生活は十分にできます。
子どもが大きくなり、子どもと別々に寝るようになったら、もう1部屋別々で寝るための部屋を設けたほうがよいこともあります。
ただ、リビングに布団やベッドを置くこともできるので、部屋の大きさなどによって間取りを選択するとよいでしょう。
友達とルームシェアの場合の注意点
友達とルームシェアする場合、専用の部屋は必ず設けるようにしましょう。ルームシェアでは、プライベートな空間は必須です。
そして、専用の部屋は隣り合っていない間取りがおすすめになります。例えば、間にリビングを挟んでそれぞれの部屋があると、壁越しの音などは気になりません。
お互いのストレスが少ない間取りを選ぼう
二人暮らしに一番おすすめなのは、それぞれ専用の部屋もあり、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)もあり、ゆとりをもって生活のできる2LDKの間取りです。
ただ、1DK・1LDK・2DK・2LDK・3LDKそれぞれにメリットとデメリットがあります。専用の部屋は必要か、リビングの広さがあったほうがよいか、また部屋を選ぶ条件によって間取りを選ぶとよいでしょう。
その中でも、バストイレ別・独立洗面所・収納スペースは快適に生活を送る上でなるべく確保したい条件です。
二人暮らしの際は、カップル・友人・兄弟姉妹・親子など関係性によっても選ぶ間取りが変わってきます。ぜひ同居人としっかり話し合って間取りを決めてみてください。
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