「自分のマンションはどれくらいの価格で売却できるのか」と気になっていませんか。マンションの築年数によって、売却相場や売り方は異なります。売却するのにおすすめの築年数がどれくらいなのでしょうか。この記事では、マンションの築年数ごとの値下がり率や売却のコツなどをご紹介します。マンション売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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築年数ごとのマンションの値下がり率
築年数によって、マンションの価値はどんどん下がっていき、売却相場価格も低くなります。以下の表は、築年数ごとのマンションの売却相場と値下がり率です。
築年数 |
売却相場 |
値下がり率 |
0~5年 |
6,239万円 |
- |
6~10年 |
5,462万円 |
15.8% |
11~15年 |
4,686万円 |
29.5% |
16~20年 |
5,067万円 |
31.6% |
21~25年 |
3,979万円 |
45.6% |
26~30年 |
2,419万円 |
60% |
31年~ |
2,358万円 |
58.1% |
築15年前後になると、新築〜築5年のマンションよりも30%近く売却価格が下落します。マンションの売却は、築年数が経つごとに値下がり率も上がると覚えておきましょう。
マンション売却におすすめの築年数は15〜25年!
マンション売却でおすすめの築年数は、15〜25年程度です。築15年頃になると、ローン残高よりもマンションの売却価格が高くなる傾向にあるため、不足額を支払う必要がありません。
また、税金が控除される「住宅ローン控除」を利用できるのは築25年までとなっており、買主は築25年を超える物件を選ぶことが少ないです。
さらに、築25年を超えたマンションは、値下がり率60%と新築よりも大きく価値を下げるため、その前に売却するほうがお得です。
「ローンの残りを支払う必要がない」「買主は住宅ローン控除を利用できる」「大幅に価値が下がっていない」という理由により、築15〜25年のマンションは売り時です。
マンション売却を避けるべき築年数は5年以内?
築年数5年などの築浅物件であっても、売りやすいわけではありません。たとえば、築10年であれば築5年と比較して設備などが劣化しておらず、価格も安いため、買主からは人気があります。
また、築5年以内のマンションを売る場合、住宅ローンの残りが多額になり、自己資金が必要です。マンションが高く売れればローンを完済できますが、新築よりも価値を落としています。
「買主は築10年の安いマンションを選びやすい」「住宅ローンの残りが多額になる」という2点によって、築5年以内のマンションは売却を避けるべきです。
【築年数別】マンション売却のコツ
マンションの築年数によって、売り方のポイントが異なります。ここでは、築年数別のマンション売却のコツを解説します。
- 【築50年】ターゲット設定がポイント
- 【築40年】法定耐用年数に注意しよう
- 【築30年】メンテナンスや管理体制をアピール
- 【築20年】依頼する不動産会社選びを怠らない
- 【築15年】大規模修繕工事のタイミングが重要
- 【築10年】できる限り早めに売る
- 【築5年】住宅ローンの残りを確認しておく
【築50年】ターゲット設定がポイント
前提として、築50年前後のマンションは非常に売りづらい傾向にあります。法定耐用年数47年を超えた場合、マンションの価値はなくなってしまい、高く売ることは難しいです。
ただし、物件を安く入手してリノベーションしたい人は一定数いるため、しっかりとターゲット設定すれば、売れる可能性はあります。また、建物の安全面を調査するホームインスペクションを依頼することで、買主に安全性をアピールできるでしょう。
関連記事:
ホームインスペクションとは?費用や実際の流れをご紹介!
【築40年】法定耐用年数に注意しよう
築40年前後のマンションは、できるだけ早めに売却することが重要です。先述したように、法定耐用年数47年を超えると、マンションの資産価値はなくなってしまいます。できる限り高く売却したい場合は、法定耐用年数を迎える前に売りに出すことが賢明です。
また、築50年前後のマンションと同様に安全性が懸念点となるため、ホームインスペクションを依頼することもおすすめです。
【築30年】メンテナンスや管理体制をアピール
築30年前後のマンションも、古い建物になるため、安全性をアピールすることが重要です。築30年前後の場合、1981年以降の新耐震基準になっていれば、耐震性の高さをアピールでき、買主を見つけやすくなります。
法定耐用年数の観点から、まだ売りやすい築年数でもあるため、メンテナンスをしっかりとおこない、管理体制を整えているのであれば、安全性含めアピールできるポイントをたくさん見つけられるでしょう。
関連記事:
新耐震基準はいつから?旧耐震基準との違いと見分け方について紹介
【築20年】依頼する不動産会社選びを怠らない
築20年前後のマンションを売る場合、不動産会社選びに時間をかけましょう。築20年前後は、マンションの資産価値の下落が安定している時期で、高く売却できるチャンスがあります。
ただし、どのマンションでも高く売れるわけではなく、状況に応じた売り方がポイントになります。不動産会社の売却活動によって好条件の売却になる可能性もあるため、さまざまな不動産会社からの提案を聞き、信頼できる担当者を見つけましょう。
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【築15年】大規模修繕工事のタイミングが重要
築15年前後のマンションは、12年〜15年周期でおこなわれる大規模修繕工事の有無がポイントです。もともと需要のある築年数ですが、大規模修繕工事をしているかどうかで売却価格に差が出ます。
築年数12年を超えた場合、買主が35年ローンを組めなくなることもマンション売却に影響があるでしょう。大規模修繕工事をおこなう前に売却することで、高く購入してくれる可能性があります。
【築10年】できる限り早めに売る
築10年前後のマンションは、人気が高く売りやすいです。新築と比較してもほとんどマンションの劣化はなく、しかも価格が落ちているため、買主を見つけやすいでしょう。
一方、築10年前後のマンションを売りに出すライバルが多くなるため、「人気があるから相場よりも高くする」「高く購入してくれる買主が現れるまで待つ」などの考えで売却活動すると、スムーズに売却できないかもしれません。
適正な価格に設定し、早めに売却することを心がければ、売れ残りの心配はありません。
【築5年】住宅ローンの残りを確認しておく
築5年前後のマンションも、築10年前後のマンションと同様に売りやすいです。ほとんど新築とかわらないため、強気の価格で売却活動しても買主を見つけられる可能性があります。
しかしながら、住宅ローンの残高が多額になるため、売却価格や自己資金で完済できるのか、事前に返済シミュレーションすることが大切です。できるだけ高く売るためには、売却実績の豊富な不動産会社に依頼しましょう。
築年数が経っていても売れるマンションの特徴
古いマンションであっても、付帯設備によって売りやすくなります。以下のような設備があれば、売却活動でアピールできるでしょう。
- カメラ付きインターホン
- ディスポーザー
- 浴室乾燥機
- 食器洗い乾燥機
- ウォークインクローゼット
- 宅配ボックス
- ゴミ置き場(24時間OK)
使い勝手がよく、ライフスタイルのトレンドに合っている設備があれば、買主から人気を集めやすいです。最新設備が整っている場合は、売り出すときのアピールポイントにしましょう。
築年数の経っているマンションを賢く売却する方法
以下の方法を取り入れることで、古いマンションでも売却しやすいです。
- 無理なリフォームはしない
- 実績豊富な不動産会社に相談する
方法①:無理なリフォームはしない
築年数の経っているマンションを高く売るために、無理にリフォームすることは避けましょう。中古マンションの買主は、安く入手して自分の好きなようにリフォームしたいと考えている場合が多いためです。売主によるリフォームを魅力的に感じるわけではありません。
また、リフォームしても売却価格を上げられる可能性は低いです。相場はある程度決まっており、リフォーム費用分を上乗せしてマンションの価値を上げるのは難しいでしょう。
方法②:実績豊富な不動産会社に相談する
古いマンションを高く売るためには、売却実績が豊富にある不動産会社に依頼しましょう。マンションの売却活動は不動産会社によっておこなわれ、力量によって売却価格に差が出ます。
マンション売却を得意としている会社であれば、ノウハウがあり、築年数の経っているマンションでも、高く売れる戦略を立ててくれるでしょう。不動産会社の実績は、公式サイトなどでご確認ください。
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築年数が経っていてもマンションは売却できる!
古いマンションほど売れづらくなり、なかなか買主を見つけられない可能性があります。ただし、売り方次第では、築年数が経っていても売却することは可能です。しっかりと売却戦略を立てることで、想定以上の売却価格になることも考えられます。
できるだけ高値でマンションを売るためには、実績豊富な不動産会社に相談しましょう。無料で開催されている相談会やセミナーに参加し、どうすれば高く売却できるのか聞いてみることをおすすめします。
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