一人っ子のため、実家をどうすべきか相談できず困っていませんか?
一人っ子は兄弟ともめることはありませんが、その分一人で手続き等を進めなければいけません。
一人っ子の人は実家をどうすべきか、実家売却をする方法と合わせてご紹介します。
一人っ子が実家を相続する時の心配点
一人っ子が実家を相続する時によくある心配事は以下の3つが多いようです。
- 相続税の基礎控除が少ない
- 兄弟がいなくても争うことがある
- 身近に相談相手がいない
相続税の基礎控除が少ない
基礎控除額は相続人の人数が多いほうが大きくなります。
基礎控除額 = 3,000万円 + (法定相続人 × 600万円) |
兄弟がいる場合と一人っ子の場合を比較すると、どうしても一人っ子の場合のほうが基礎控除額が小さくなります。
ただし、基礎控除額は小さくても他の利用できる税金を軽減できる制度もあるので、詳しい人に相談することが大切です。
wednesdayには、不動産関係の税金に詳しい税理士が在籍しております。相続税のことでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
兄弟がいなくても争うことがある
一人っ子だから遺産をどう分けるかで争うことはないかというと、そうでもないようです。
兄弟がいなくても、相続人の配偶者や親と争うことがあるので、日頃から「もしもの時は実家をどうするのか」という話し合いを進めておくことが大切です。
売却価格は低いことが多い
実家は築年数が経っていることが多いため、売却をしても価格は低くなりがち。
土地とは違い、建物部分は築年数が経てば経つほど、価値が下がる傾向にあります。
そのため、相続後実家に誰も住む予定がない場合は、生前のうちに売却することも手段のひとつです。
ただし、現在住んでいる親の同意なしに売却はできないので、こちらも日頃からの話し合いをし、相続の問題やそれに伴う税金の問題について考えることが大切です。
身近に相談相手がいない
もめることがないとはいえ、手続きはどうしたらいいのか、どの不動産会社がよいのかなど、相談相手がいないことも一人っ子が実家売却するときにある困りごと。
身近に相談できる人が少ないので、信頼できる税理士を見つけておくと安心です。
「そうはいっても心当たりがない」という方は、相続・不動産税務に詳しい当サイトの税理士に一度ご相談ください。
一人っ子で実家を相続するほうがおすすめの人
一人っ子の人で売却目的以外で実家を相続するほうがおすすめの人は以下のような人です。
- 実家に住む予定がある
- 活用方法がある
実家に住む予定がある
実家に住む予定がある人はそのまま相続してもよいでしょう。
実家相続の際に問題になりやすいのは「空き家問題」。
相続人の金銭的負担が大きいだけでなく、近隣住民とのトラブルにもなってしまいます。
リフォームの必要性や実家に引っ越しできる時期などは事前に確認をしておきましょう。
活用方法がある
相続人が住む以外に活用方法がある場合も、実家の相続をおすすめします。
例えば、リフォーム・リノベーションをして賃貸にする、建物を取り壊して駐車場にするなど、今後の活用方法が明確なのであれば、準備に向けて動いていきましょう。
ただし、時期を曖昧にして「そのうち何かに活用できるだろう」と放置するのはおすすめできません。
放置している間にも固定資産税や都市計画税がかかりますし、空き家として放置する期間が長いと近隣住民とのトラブルが発生する恐れもあります。
一人っ子で実家売却するほうがおすすめの人
相続するにしても、生前に売却をするにしても、実家売却は以下に当てはまる人におすすめです。
- 実家までが遠くて管理ができない
- 賃貸などにも出す予定がない
実家までが遠くて管理ができない
思い出が詰まった実家をとりあえず相続し、今後のことはゆっくりと考えたいという場合もあるでしょう。
その場合は、実家の管理が必要です。
しかし、実家と自宅が離れている場合、頻繁に実家に行くことが難しいのが実情です。
不動産管理会社への依頼も可能ですが、費用が発生します。
それ以外にも、実家をそのまま維持する場合発生する費用としては以下のものがあり、実家に通うという時間的な負担だけでなく、金銭面での負担も大きいです。
- 固定資産税
- 都市計画税
- 定期的な修繕費用
- 火災保険や地震保険 ※通常よりも割高な保険料
- 実家までの交通費や掃除などで使用する電気代や水道代
賃貸などに出す予定がない
実家の活用方法がある場合は相続することをおすすめしましたが、賃貸物件にする以外にもなにかしらの活用方法がない場合は早期に売却することをおすすめします。
賃貸物件にしたいという気持ちはあっても、実家の立地によっては賃貸物件の需要があまりないことも考えられるので、実家周辺の不動産事情もリサーチをして決めましょう。
実家を売却するタイミング
実家を売却するタイミングは相続後でなくても、親の同意が得られれば生前でも可能です。
したがって、以下の2つのタイミングに分けて考えてみましょう。
相続前
親が生前のうちに売却することも可能です。
その場合、実家の名義人である親の同意が必要なので、日頃より相続に関して話し合いをしておくことが大切。
「生きているうちにそういった話はしにくい」と感じるかもしれませんが、親の意向をきけるだけでなく、最も効果的な節税方法についても確認ができます。
相続後
相続の手続きや名義変更などの手続きは多くなるものの、他の相続人がいなければスムーズに実家売却の手続きがしやすいでしょう。
ちなみに、相続する前と相続後では、適用可能な税金を軽減できる制度が異なります。
それぞれの税金を軽減できる制度に関しては以下で詳しく紹介しているので、こちらもご覧ください。
関連記事:実家を売却するタイミングは生前?相続後?税金を抑える制度をご紹介!(仮)
実家を売却する方法
実家を売却する流れは以下の通りです。
※相続する前に売却する場合は①相続登記は不要です。
各項目の詳細については下記の記事で紹介しています。
関連記事:
実家の売却の手順とは?相続時の注意点や売却費用もご紹介!
実家売却できるまでの期間はケースバイケースですが、目安として半年〜1年はみておきましょう。
一人っ子が実家売却する時の注意点
一人っ子の場合、一番身近な存在になる兄弟に相談ができないません。
そのため、以下の5つのポイントに注意をしましょう。
- 相談できる人をみつける
- 見積もりは数社にお願いする
- 売却の諸費用を事前に確認する
- 【相続後に売却なら】相続登記を早くする
- 【相続後に売却なら】遺品整理を早めにし、内覧に備える
相談できる人をみつける
一人っ子のネックは相談できる人が少ないこと。
信頼できる弁護士や司法書士を見つけておくと、手続きで困った時にも助けてもらえます。
わからないまま手続きを進めて余計な費用や時間がかかることを避けることができ、結果的に金銭的にも時間的にも効率的に実家売却ができるでしょう。
見積もりは数社にお願いする
見積もりは1社だけでなく、数社に依頼しましょう。
数社に依頼することで、実家がある地域の価格相場がつかめますし、やり取りをする中で実際に依頼をする不動産会社の選定もできます。
あまりにも高額な査定価格を提示する、レスポンスが遅い不動産会社は避けるようにしましょう。
売却の諸費用を事前に確認する
実家売却に限らず、不動産売却には様々な費用がかかります。
費用を支払うタイミングと合わせて確認しておきましょう。
マンション売却時にかかる諸費用について、以下で解説をしています。
戸建の場合でもあてはまることですので、諸費用を考える参考にご覧ください。
関連記事:
マンション売却にかかる費用は?仲介手数料の計算方法もご紹介!
【相続後に売却なら】相続登記を早くする
相続後に実家売却をする場合、相続登記をして名義を変更しておかないと手続きを進められません。
相続登記の手続きには1〜2ヶ月かかるので、先に相続登記を済ませ、手続きが完了するまでの間に実家の片付けや他の準備をしておきましょう。
一人っ子が実家売却をする場合、諸々の手続きをする負担が大きいので、効率的に動くことが大切です。
【相続後に売却なら】遺品整理を早めにし、内覧に備える
不動産会社と媒介契約を結び、販促活動が始まると内覧の対応も始まります。
必ずしも実家をリフォームをする必要はありませんが、遺品の整理と片付けをしておきましょう。
中には「荷物が残っていても問題ない」とする不動産会社もありますが、その場合の多くは仲介での販売ではなく、不動産買取の場合です。
不動産買取は早期に売却したい人にはおすすめですが、売却価格が相場よりも2〜3割低くなる傾向にあるため、よほどの事情がある場合以外あまりおすすめしません。
遺品が多い場合は遺品整理業者や不用品回収業者も上手く使って、実家の片付けを済ませましょう。
実家を活用する予定がないなら早期に売却をしよう
一人っ子が実家を相続すると、兄弟間でもめることはありませんが、その分手続きの負担が大きく、相談する相手が限られてしまいます。
実家に住むなど、活用を考えていないのであれば、早期に売却をすることがおすすめです。
信頼できる弁護士や司法書士、そして不動産会社を見つけて、後悔のない実家売却を実現させましょう。
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