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タワーマンションとは何階から?メリット・デメリットを解説!

2022.02.15
2022.12.29
建ち並ぶタワーマンション
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宅地建物取引士
庄司優世
大学卒業後、大手戸建分譲会社に新卒入社し、自社の新築戸建の仲介を担当。 今までの実績と経験を活かしながら、住宅購入の最 ...続きを読む

空に向かってそびえ立つタワーマンションには、街のシンボルとも呼べる存在感がありますよね。裕福さや成功の象徴として語られることも多く、「いつか住んでみたい」と憧れを抱いている人も少なくありません。

眺望の良さや設備の充実など魅力的なメリットが多いタワーマンションですが、一方でデメリットもあります。住んでから後悔しないためにも、メリット・デメリットをしっかりチェックしておきましょう。

 

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タワーマンションとは

「駅前のタワーマンション」

タワーマンションとは、文字通りタワー(塔)のように高い住宅用建築物のことです。ジムやキッズルームが備わっているタワーマンションも多く、住人同士が交流を持ちやすい印象もありますよね。

タワーマンションへの理解を深めるために、その定義から確認してみましょう。

 

タワーマンションの定義は何階以上から?

実は、タワーマンションには「高さ何メートルから」、あるいは「何階以上から」という法的な定義はありません。

不動産業界では、20階以上ある高層マンションを「タワーマンション」と呼んでいます。そのため、売りに出されるときに20階以上あるマンションであれば「タワーマンション」と記載されているはずです。

気になっている物件をタワーマンションと呼んでよいのか不明な場合は、階数を確認してみましょう。

 

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宅地建物取引士
庄司優世
建築基準法では高さ60m以上の建築物を指します
建築基準法では、高さが60メートル以上の建築物を「超高層建築物」としています。60メートルはおよそ20階あたりに相当するため、不動産業界の認識はここから生まれているとわかりますね。建築基準法では、超高層建築物は安全性や避難安全性能などについて、国土交通大臣の認定を受ける必要があります。つまり、タワーマンションは厳しい審査に通った安全な建築物なんです! >>プロフィールはこちら

 

高層マンションとタワーマンションの違いとは?

「白い外壁の高層マンション」

タワーマンションと同じく、「高層マンション」にも法的な定義はありません。

建築基準法や消防法では、31メートル以上、60メートル以上、100メートル以上に区分して、それぞれ非常用エレベーターの設置やヘリポートの設置などを義務づけています。それにともない、31メートル以上の建築物を「高層建築物」と定めているのです。

つまり、31メートル以上のマンション、つまり10階以上あるマンションを「高層マンション」と呼んでいます

10階以上20階未満のマンションが「高層マンション」、20階以上のマンションが「タワーマンション」と覚えておきましょう。

 

何が良い?タワーマンションの5つのメリットをご紹介

「タワーマンションの一室から外を眺める女の子」

タワーマンションには、多くの人に憧れられるだけのメリットが揃っています。豪華なイメージを裏付ける5つのメリットを確認してみましょう。

 

  1. 眺望がいい
  2. 共同施設が充実
  3. 防犯性が高い
  4. 投資や相続遺産のために購入
  5. 利便性が高い

 

それぞれのメリットについて、詳しくお伝えします。

①眺望がいい

タワーマンションの最大のメリットは、眺望がよいことです。高層階に住んでいれば、毎朝街を眺め、暗くなれば美しい夜景が楽しめます。都心なら、部屋の向きによっては東京タワーやスカイツリー、レインボーブリッジなどのライトアップが見られるかもしれません。

低層階に住んでいても、マンション内に展望室があればいつでもタワーマンションからの景色を眺めることができますよ。

 

②共同設備が充実

タワーマンションには、ジムやプール、キッズルーム、パーティールーム、ゲストルーム、シアタールーム、ラウンジなどの共有施設が入っていることが多いです。

利用者は住人のみのため、まったくの他人というわけではなく安心感があります。住人同士で交流を持ちやすいのもメリットでしょう。

中にはコワーキングスペースのあるタワーマンションもあり、在宅ワークやリモートワークをしている住人に人気があります。

 

③防犯性が高い

タワーマンションには最新のセキュリティシステムが備わっていることが多く、防犯性を重視する人には大きなメリットです。

防犯カメラやもちろん、オートロックの扉はエントランスだけでなく各階のエレベーターホールにも備わっているなどセキュリティは厳重です。

エントランスにはコンシェルジュがいるタワーマンションもあり、人の目があることで部外者が侵入しにくくなるという心理的効果もあります。

 

④投資や相続遺産のために購入

タワーマンションは人気のエリアの駅近くなど立地がよいことが多く、資産価値が高いといわれています。そのため、投資や相続のために購入する人も多いです。

部屋を貸し出せば、月20万ほどの家賃が入ります。タワーマンションは人気のため、借り手もつきやすいでしょう。

タワーマンションは、投資に関心の高い人や子どもに不動産を相続したいと考えている人に向いています。

 

⑤利便性が高い

タワーマンションは、駅と直結していたり低層階がショッピングモールになっていたり、便利に暮らせるところがメリットです。雨の日でも濡れずに電車に乗ったり買い物ができたりするため、快適さを求める人に向いています。

また、タワーマンションを建設する前に周辺が再開発されている場合もあります。トレンドに敏感な人にとっては、きれいで新しいお店が多い街の中心部に住むことは大きなメリットではないでしょうか。

 

タワーマンションの5つのデメリット

「マンションのエレベーターホール」

タワーマンションの購入を検討するなら、メリットだけでなくデメリットにも注目することが大切です。あらかじめ対策を考えておけば、より暮らしやすくなるはずですよ。

 

  1. 出入りに時間がかかる
  2. ベランダを活用しにくい
  3. 高層階は電波が入りづらい
  4. 大規模修繕工事にかかる費用が読めない
  5. 災害時が心配

 

それぞれのデメリットについて解説します。

①出入りに時間がかかる

タワーマンションはエレベーターの待ち時間が長いことがあり、出入りに時間がかかるのがデメリットです。セキュリティが厳重でオートロックの扉が複数あるため、急いでいるときは手間に感じるかもしれません。

 

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宅地建物取引士
庄司優世
物件選びによっては出入りの時間を短縮できます
出入りに時間がかかることを大きなデメリットと感じる方でも、物件次第ではタワーマンションに快適に住むことができますよ。
低層階用、中層階用、高層階用にエレベーターが分かれているマンションや、鍵を取り出さなくても開錠できる非接触キーが使えるマンションを選びましょう。 >>プロフィールはこちら

 

②ベランダを活用しにくい

タワーマンションの高層階は風が強く、洗濯物を干すと飛ばされてしまうことが懸念されます。また、高層階から物が落ちると危険なため、物を置くことを禁止しているタワーマンションも多いです。日光にあてて洗濯物を乾かせないこと、ベランダでガーデニングが楽しめないことはデメリットと考えられます。

対策としては、乾燥機や浴室乾燥機を使うこと、そして観葉植物を室内において楽しむことが挙げられます。

 

③高層階は電波が入りづらい

タワーマンションの高層階では携帯電話やWi-Fiの電波が入りづらいことがあります。これは、基地局からの電波は下向きに発せられるため、基地局(約40メートル)より高い場所には届きづらくなるからです。

自宅用の小型基地局を導入するか、携帯電話会社に相談する必要があるでしょう。

電波対策をとっているタワーマンションもあるため、不動産会社に確認することをおすすめします。

 

④大規模修繕工事にかかる費用が読めない

タワーマンションの歴史は浅く、大規模修繕を実施したマンションは多くありません。そのため、どのくらいの費用がかかるのかのデータが少なく、購入前には読めないことがデメリットです。

大規模修繕に備え修繕費を積み立てていても、足りなくなり追加徴収される可能性があります。

タワーマンションの安全性と資産価値を守るための大切なお金と考え、余裕を持って貯蓄することが大切です。

 

⑤災害時が心配

タワーマンションの高層階に住んだ場合、停電するとエレベーターが停まってしまい、外に出るには階段を下りなければなりません。高齢者や小さな子どもがいる家庭には、大きな負担でしょう。

また、地震時に高層階が揺れるよう設計されているタワーマンションが多いため、家具の移動や転倒が心配です。揺れが苦手な人は、具合が悪くなる可能性もあります。

家具を固定し、水や食料を備蓄するようにしましょう。

災害時に不安を感じる人は、階段で下りるのが苦ではなく揺れもそれほど大きくない低層階がおすすめです。

 

タワーマンションの費用相場は?年収いくらくらいなら住める?

「年収が増えるイメージ」

タワーマンション購入者の平均年齢は30〜40代で、年収は800万〜1,400万円の人が多いです。都心の人気エリアでは、年収が1,000万円以上あると望ましいといわれています。それなりの収入が見込めなければ、住宅ローンの返済や修繕積立金の支払いは難しいかもしれません。

タワーマンションだけでなく、マンション購入時は月々の支払いで生活が苦しくならないよう、しっかりと計画を立てましょう。

関連記事:
年収300万〜1,000万でいくらのマンションが購入できる?購入価格の目安をご紹介!

 

タワーマンションで人気なのは何階?

「海を眺められるマンション」

「せっかくタワーマンションに住むのなら、眺望に期待できる階数がいい」と考える人は多いですよね。そのことから、タワーマンションの場合は20階以上を望む購入者が多いといわれています。

タワーマンションに限らず、マンションは階数が上がれば上がるほど価格が上がります。実際には20階以上を希望していても、予算から中層階や低層階を選ぶ人も多いようです。

どの階に住んでも高いセキュリティが備わっていて共用施設が使えることには変わりありません。眺望よりもゆとりのある生活を重視するなら、中層階や低層階がおすすめですよ。

関連記事:
マンションで住んではいけない階とは?1階〜最上階の特徴をご紹介!

 

後悔しないために!タワマン選びの注意点

「マンション内のジム」

タワーマンションは不動産の中でも高額です。購入後に後悔しないためにも、以下の注意点に気をつけて物件を選びましょう。

 

  1. エレベーターの待ち時間は長くないか
  2. 共用施設は使いやすいか
  3. 資産価値が下がりにくいか

 

それぞれの注意点について解説しますので、内見時にしっかりチェックしておいてくださいね。

①エレベーターの待ち時間は長くないか

タワーマンションの場合、通勤時は特にエレベーターが混み合います。ギリギリに家を出ると遅刻してしまう可能性もあるため、余裕を持って早めに出る必要があるでしょう。

エレベーターの待ち時間が長いことをデメリットと感じるなら、エレベーターの台数は十分にあるか、低層・中層・高層階用などと分かれているかなどを確認しておくことが大切です。

 

②共用施設は使いやすいか

タワーマンションには魅力的な共用施設が入っていることが多いですが、購入を決める前に内容と使いやすさを確認することをおすすめします。

ジムやキッズルームは、自分や家族が本当に使うかどうかイメージしてみてください。実際には忙しくてジムを利用する時間がなかったり、子どもがキッズルームに飽きてしまったりする可能性はないでしょうか?

また、共用施設のスペースや席数には限りがあります。予約制の場合、予約枠がすぐに埋まってしまい、思ったように利用できないこともあるでしょう。特にゲストルームは数か月先まで予約でいっぱいという声も聞きます。

共用施設が住人の需要に応えるだけのスペースと予約枠があるのか、不動産会社に確認しておきましょう。

 

③資産価値が下がりにくいか

投資や相続を考えている場合、あるいは売却の予定がある場合は、資産価値が下がりにくいタワーマンションを選ぶことが大切です。

資産価値はほぼ立地で決まるため、そのエリアの人気が落ちないかどうか、再開発の予定はあるか、人口の減少は見られないかをチェックし、さらに災害でダメージを受けにくいエリアかどうかをハザードマップも確認しておくとよいでしょう。

 

タワーマンションはこんな人が向いている

「買い物を楽しむ女性」


タワーマンションのメリットとデメリットを考えると、以下のような人に向いているといえます。

 

  • 共用施設を活用できる人
  • 利便性に魅力を感じる人
  • エレベーターが停まったときに階段で下りるのが苦ではない人

 

ジムやシアタールーム、コワーキングスペースを活用する予定のある人は、高い管理費を払う価値があるといえます。

また、駅が近いことや好きな商業施設が近くにあることを魅力に感じる人にも、タワーマンションはおすすめです。便利に暮らせることで気持ちが豊かになるでしょう。

 

デメリットも考慮して、タワーマンションの選択を

タワーマンションには、高いセキュリティと豪華な共用施設が備わっており、多くの人を惹きつけます。中には、部屋からの眺望にステータスを感じる人もいるでしょう。便利で資産価値が下がりにくいタワーマンションなら、投資や相続を考えて購入するのもよいですね。

一方で、出入りに時間がかかる、洗濯物をベランダに干せない、電波が入りづらいこともある、修繕費が心配、地震時に大きく揺れるなどのデメリットもあります。

タワーマンションのメリットに魅力を感じるのなら、それぞれのデメリットにしっかり対策をした上で購入を検討してみてくださいね。

 

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