物件探しをしていると、間取りの表記に「SLDK」もしくは「LDK+S」というタイプを目にすることもあると思います。
SLDKの「S」は何を意味するのでしょうか。LDKとの違いや、メリットはどんなところにあるのかを解説します。おすすめの活用方法もご紹介します!
SLDKとは?「S」は何の略?
部屋の間取りであるSLDKの「S」は、サービスルームの略です。このサービスルームは、建築基準法で決められている、採光に必要な窓などの開口部分が居室の床面積の7分の1以下、換気の際に必要である開口部分の床面積が20分の1以下の場合に、サービスルームとして扱われます。
この基準を超えると、サービスルームのスペースではなくなり、居室に該当します。サービスルームは、約1畳程から居室のような約6畳程の広さまで、さまざまなタイプがあります。またサービスルームは、SLDKの他にLDK+Sと表記する場合もあります。
関連記事:
納戸の定義とは?サービスルームとの違いや3つの活用方法をご紹介!
「SLDK」と「LDK」の違いは?
SLDKとLDKの違いとしては、部屋の間取りにサービスルームがあるのか、ないのかです。ですが、SLDKとLDKの部屋の専有面積が同じ場合には、居室ではなくサービスルームになっている間取りの方が、家賃が安く設定されているケースがあります。
また、LDKの間取りと比較すると、SLDKの間取りではサービスルームがあるので、他のクローゼットやウォークインクローゼット以外に、さらに収納スペースを確保することができます。
サービスルーム(S)のメリットは?
サービスルームがある物件は、同じ部屋の間取りでも、居室と認定されていないため部屋数が少なく表記されます。例えば、同じ広さの間取りでも、3LDKが2SLDKとなり、2LDKが1SLDKになります。
そのため、同じ広さの間取りでありながらも、居室が1部屋少ないことで、家賃や購入価格が安くなっています。またサービスルームは、物件によって広さが異なるので、目的に合わせて自分の好きなようにスペースを活用することができる魅力もあります。
サービスルーム(S)のデメリットは?
サービスルームのデメリットとしては、まず広さがあったとしても居室ではないので、コンセントやテレビの端子が設置されていない場合があります。また、場合によっては照明が付いていないなど、サービスルームの活用方法によっては不便なスペースになってしまうケースもあります。
また、サービスルームは居室とは異なり、窓などが設置されていても採光が少ないので、他の居室と比較すると日当たりが悪く、薄暗いスペースとなります。
そのため、サービスルームを書斎や子どものプレイルームなど部屋として使いたい場合には、コンセントなどが設置されているか確認することが大切です。
SLDKのおすすめ活用方法【5選】
SLDKの間取りにあるS(サービスルーム)は、その部屋の広さによってさまざまなことに活用することができる魅力があります。そこで、SLDKのおすすめの活用方法についていくつか紹介していきます。
活用方法①:収納スペース
サービスルームの広さは、約1畳程度から約6畳程まで、物件の間取りによって異なります。サービスルームが、約1畳から約3畳程度の広さであれば、収納スペースとして活用する方法がおすすめです。
建築基準法では、サービスルームと納戸に明確な差はありません。そのため、納戸のように物を収納するスペースとして、使うことができるのもサービスルームの魅力です。
関連記事:
納戸とは何を示す?メリットとデメリット・活用方法を解説!
活用方法②:子どものフリースペース
サービスルームを子どものフリースペースとして活用する方法があります。子どものフリースペースなので、サービスルームは、約3畳程度から約6畳程の広さがあれば十分に遊ぶことができます。
サービスルームは、居室とは異なり広さに限りがあるので、身体が小さな乳幼児期の子どもに使いやすいスペースになっています。間取りによっては、照明器具や換気口が付いてない場合もあるので、日当たりや空調に注意することが大切です。
関連記事:
子ども部屋におすすめの間取りはこれ!後悔しないためのレイアウトもご紹介
活用方法③:書斎
サービスルームを、書斎として活用する方法があります。約2畳程度の広さがあれば、デスクと椅子を配置することができます。最近では、自宅でリモートワークをする機会も増えてきているので、サービスルームを書斎として活用する方も増えてきています。
活用方法④:趣味部屋
住む世帯人数が多く、自分だけの寝室がない場合には、サービスルームを自分の趣味のための部屋として活用する方法があります。戸建てとは違い、マンションなどの集合住宅では、居室の数に限りがあるため、1部屋を自分だけの空間として使用することが難しい場合もあります。
しかし、部屋の間取りにサービスルームがあれば、限られた広さの中でも十分に、趣味のスペースとして、物を作ったり収納したり、読書やゲームなど、好きなことをする時間を楽しむことができます。
活用方法⑤:ゲストルームとして活用
サービスルームの中には、居室と同じ程の広さがある間取りもあります。そのため、約4.5畳以上の広さのあるサービスルームは、来客が来た際のゲストルームとして活用する方法がおすすめです。
ゲストルームとしては、就寝時の使用がメインなので、居室のような日当たりの良さを気にする必要がありません。また、サーキュレーターを設置することでスペース内の空気を循環させてくれるので、サービスルームでも十分にゲストルームとして使うことができます。
こんな人はSLDKを選ぶべき!
SLDKは、小さな子どもがいる方や、書斎や趣味のスペースを必要としている方、荷物が多い方などにおすすめな間取りです。マンションなどの集合住宅は、立地場所によってはリビングや居室が手狭な場合があります。
そのため、サービスルームが間取りに含まれていれば、そのスペースを活用して子どものプレイルームにしたり、収納スペースにすることができます。また、書斎や趣味のスペースも、約2畳程の広さがあれば十分に作ることが可能です。
SLDKの間取りは、LDKと比較すると物件数が少ないので、あらかじめ住宅サイトで調べたり、実際に不動産会社に行って物件の相談をすることがとても大切です。
サービスルームを有効活用して快適な暮らしを
今回は、SLDKの間取りのメリットとデメリット、おすすめの活用方法について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。SLDKの間取りには、サービスルームが含まれるため、DKやLDKの間取りよりもさらに部屋のスペースが増えます。
そのため、さまざまな目的に合わせて使用できる魅力があります。そこで、SLDKのメリットとデメリットを考慮して、物件選びの参考にしてみましょう。
不動産に関するお悩みを解決!
中古マンション・リノベーションを得意とする「wednesday」。物件の購入や売却、リノベーションのサービスを提供しています。
不動産の売買は人生において、とても大きなイベントです。だからこそ、「よくわからない」を無くして、安心して理想の暮らしを手に入れていただくためにセミナーや個別相談を実施しています。
不動産のプロであるwednesdayのコンシェルジュにお気軽にご相談ください。
■物件購入セミナー
不動産のプロが中古マンションの購入の流れや物件の探し方、資金計画までをわかりやすく解説します!ご希望があれば、セミナー後に個別でのご相談も可能です。
こんな方におすすめ:
・初めて物件購入する方
・基礎から身に付けたい方
・理想の住まいを見つけたい方
■個別相談
不動産の購入や売却、リノベーションに関することなどを個別でご相談いただけます。
こんな方におすすめ:
・住み替えを検討中の方
・理想の物件・間取りが見つからない方
・リノベーションに興味がある方
■チャットで気軽に相談
wednesdayに会員登録いただくと、コンシェルジュにいつでも気軽にチャットでご相談いただけます。会員登録はもちろん無料です。
最近の不動産情報では、サービスルームとして表記する方が現代風に見えて入居者も決まりやすいため、納戸と表記されることは少なくなっています。 >>プロフィールはこちら