実家の売却について悩んでいませんか?
実際に実家売却をした人には、思い入れのある実家を手放して後悔する人もいれば、売却に失敗して後悔をする人もいるようです。
今回は実家売却にまつわる後悔がどんなものかと、実家売却を後悔しないための方法をご紹介します。
実家売却にまつわる後悔は2つ
実家を売却をした際に感じる後悔は2つあるようです。
- 実家がなくなった喪失感・後悔
- 実家売却に失敗して感じる後悔
実家がなくなった喪失感
長年住んだ実家に愛着を感じている人も多いです。
お気に入りのものを捨てる時と同じように、思い出が詰まった実家をいざ売却するとなると決断がしにくい人もいます。
また、決断をして売却手続きをしても、「もういつでも帰れる実家がない」という喪失感を感じることもあるようです。
その他にあるのが、代々伝わる土地を手放してしまったという後悔。
受けついできた土地はこれからも引き継いでいくべきという固定観念から罪悪感にとらわれることもあります。
このような後悔は、親族に売却を反対された経緯があると余計に感じやすいようです。
ただし、活用方法もないまま空き家として放置すると、固定資産税や修繕費などの固定費がかかるだけでなく、近隣住民とのトラブルになることもあります。
愛着のある実家を手放すことには勇気がいりますが、割り切ることも必要でしょう。
後ほど実家売却をしないことによるリスクを紹介しますので、確認しながら実家売却について考えてみてください。
売却における費用面での失敗
もう1つの後悔が、実家売却に失敗した時に感じる後悔。
思っていたよりも売却価格が低かった、支払う税金が高額だったという時に感じやすいです。
実家売却を成功させるには、税金がいくらかかるのか、節税する方法はないのかなど、売却に向けてしっかりと調べることが必要となります。
実家を売却しないことによるリスク
実家売却をしないことのリスクを3つご紹介します。
- 空き家でもかかる維持費
- 建物の老朽化
- 空き家による事故や近隣住民とのトラブル
空き家でもかかる維持費
実家を相続し、そのまま保有し続けると様々な維持費がかかります。
- 固定資産税
- 都市計画税
- 定期的な修繕費用
- 火災保険や地震保険 ※通常よりも割高な保険料
- 実家までの交通費や掃除などで使用する電気代や水道代
実家が遠く、管理が難しい場合には管理会社に管理委託をすることもありますが、その場合は管理委託費も別途必要となります。
特に注意したいのが固定資産税と都市計画税。
住人の有無に関わらず納税が必要な税金ですが、平成27年に施行された「空き家対策特別措置法」によって特定空き家に指定された場合、固定資産税が最大6倍、都市計画税が最大3倍にもなってしまうのです。
建物の老朽化
定期的に換気や掃除をしていても、誰も住んでいない家は人が住んでいる家よりも老朽化が早いです。
シロアリやカビによって柱や壁が腐りやすく、いつの間にか雨漏りなどの不具合が発生していると、さらに老朽化が早まることもあります。
老朽化が進むと、小さい地震でも倒壊しやすくなり、近隣住民に危険が及ぶ可能性も考えられるので、建物の老朽化のリスクは他人にも及ぶことを理解しておきましょう。
空き家による事故や近隣住民とのトラブル
空き家の倒壊以外にも考えられるのが、放火・ゴミの不法投棄といった問題です。
空き家は放火や不法投棄に狙われやすく、万が一発生した場合には近隣の住民に危険が及びます。
このように空き家によって起こりえるトラブルから、空き家が放置されていることを快く思わない人もいるので、事故や事件の発生有無に関わらず、気をつけたほうが良いでしょう。
実家の売却に失敗した事例
実家売却に失敗した事例も見てみましょう。
以下の6つをご紹介します。
- 不動産売却に必要な手続きに手間取った
- 相続人同士の話し合いに時間がかかった
- 高額な税金がかかった
- 固定資産税や管理費が思ったよりも負担になった
- 不動産会社選びに失敗した
- 相場より安い金額でしか売れなかった
不動産売却に必要な手続きに手間取った
相続した家を売却する場合、自身が所有する家を売却するときよりも手続きが多いです。
事前に手続きをしていなかったことで、売却手続きが思っていたよりも長引いてしまい、余計な費用がかかってしまったというケースもあります。
実家を相続するということは人生で何回も起こることではありません。
何から手続きをすべきなのかが分からず、手間どる人も少なくないようです。
相続人同士の話し合いに時間がかかった
実家を売却するには、全相続人の同意が必要で、相続人同士の意見が割れてしまうと、売却手続きができなくなってしまいます。
「普段仲がいいからきっと大丈夫」と思っていても、お金が絡む問題になると分からないもので、実際に兄弟間でもめることは多いようです。
また、実家売却で話がまとまっても、実家売却益をどのように分けるかでもめることもあります。
高額な税金がかかった
実家売却時には様々な税金がかかります。
- 相続税
- 登録免許税
- 印紙税
- 譲渡所得税
- 住民税
- 復興特別所得税
実家売却益よりも高い税金を払うことになった、節税対策をしておけば税金を抑えられたのに余計な税金を払ってしまったという失敗例もあるようです。
固定資産税や管理費が思ったよりも負担になった
実家売却の手続きを始めていても、売却できるまでは固定資産税や管理費がかかります。
特に築年数が経った実家の場合、一般的な住宅よりも売却までに時間がかかることも珍しくありません。
1年で約10万円以上かかることが多いので、売却までに3年かかると計30万円かかってしまいます。
売却価格を決める際や売却までにかかる費用を考える際に、この固定資産税についても念頭に置いておきましょう。
また、固定資産税以外では、以下のような負担も考えられます。
- 建物の老朽化で売却価格が下がる
- 建物や水道管などの修繕費
- 管理業者に支払う管理費
不動産会社選びに失敗した
実家売却を成功させるには不動産会社選びがかなり重要です。
不動産会社や担当者によって、売却できるまでの期間や売却価格に大きく影響します。
実際に聞かれる失敗例には以下のようなことがあります。
- 大手の不動産会社だからと依頼したら実家周辺では販売実績がなかった
- 担当者からの連絡がない、レスポンスが遅い
- 値下げ交渉ばかりで結果的に査定価格よりもかなり低い価格になった
相場より安い金額でしか売れなかった
実家を売却するなら、できるだけ高い金額で売りたいもの。
しかし、事前に実家周辺の類似物件がいくらで売れたかを調べておかないと相場は分からないものです。
ネットなどで調べる以外に、複数の不動産会社に見積もりを依頼することでも相場感はつかめます。
1社にしか見積もりを依頼しなかった人の中には、複数の不動産会社に見積もりを依頼しておけばよかったと後悔する人が多いです。
後悔をせずに実家を売却するためには
ご紹介した失敗を防ぐには以下の6つのポイントを確認しましょう。
- 手続きの流れを把握して準備を進める
- 実家をどうするかは予め相談しておく
- 税金軽減制度を調べておく
- 売却するなら早めに動く
- 複数の不動産会社に見積もり依頼をする
- 売却までにかかる費用を把握しておく
手続きの流れを把握して準備を進める
実家売却までの流れを把握しておくことで、手続きをスムーズに進められます。
相続登記など、売却手続きを進める為に必要なことを確認して、準備を順次進めましょう。
以下では実家を相続した際の、実家売却の手続きについて解説してますので、是非参考にしてください。
関連記事:
実家売却の手順とは?相続の際の注意点や売却費用もご紹介!
実家をどうするかは予め相談しておく
実家を売却するのか、兄弟のうち誰かが住むのか、それとも建て替えをして賃貸にするのか。
兄弟それぞれで考えが違う可能性があるので、相続が発生する前に確認をしておきましょう。
売却で意見がまとまっても、売却益の分配をどうするのか、相続人を1人にして手続きを行なってもらうのかも決めておくと、トラブルを防ぎやすくなります。
税金軽減制度を調べておく
実家売却にかかる税金はいくらなのかを知っておけば、実家売却額を決める時の参考にできますし、節税対策の方法も考えることができます。
以下の4つが利用できるか確認してみましょう。
- 配偶者控除
- 取得費加算の特例
- 小規模宅地等の特例
- 空き家の特例
なお、各控除・特例についても以下で解説しています。
関連記事:
実家売却の手順とは?相続の際の注意点や売却費用もご紹介!
売却するなら早めに動く
そもそも実家は築年数が経っている分、価格が下がりがち。売却するのであれば早めに動くことがベストでしょう。
売却が早くできれば、固定資産税などの支出も抑えられます。
複数の不動産会社に見積もり依頼をする
相場がいくらぐらいなのかを把握するだけでなく、相性のいい不動産会社はどこなのかを把握するためにも、複数の不動産会社に見積もりを依頼しましょう。
見積もり依頼でやり取りをする中で、安心して任せられる不動産会社を見つけて契約することで、実家売却を成功させられます。
以下、マンションの売却のケースではありますが、不動産会社の選び方のポイントをまとめています。
関連記事:
マンション売却で失敗しない!不動産会社の選び方とポイントを解説
売却までにかかる費用を把握しておく
実家売却までには費用がかかります。
相続時や売却後に支払う税金と合わせて確認をし、売却をして損をしたということがないようにしましょう。
以下で売却にかかる費用について解説してたコラムがあります。
主にマンションについて解説をしていますが、戸建ての住宅にも当てはまる部分は多いので確認してみましょう。
関連記事:
マンション売却にかかる費用は?仲介手数料の計算方法もご紹介!
誰も住まないなら早期に売却を!
思い入れのある実家は手放すことにためらう人も多いはず。
しかし、活用方法がないままに持ち続けるのはとてもリスクが高いです。
特に活用方法がないのであれば、早期に売却することがおすすめ!実家売却をどうしようか悩んでいる方は今回の記事を参考にしていただければと思います。
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