お部屋探しをしていると、1DK、1K、1LDKという間取りはよく目にします。しかし、実際はどのような違いがあるのでしょうか?間取り図だけを見ていても、わからないこともあるかもしれません。
ここでは、1DKの間取りと3つのメリットについてご紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
1DKってどんな間取り?
1DKの間取りというと、どんなイメージを持たれるでしょうか?狭い?案外広い?広さも気になるところです。はじめに1DKとはどんな間取りなのか、確認していきましょう。
DK(ダイニングキッチン)+1部屋
1DKの間取りとは、「4.5畳以上のDK(ダイニングキッチン)+1部屋」のことをいいます。
食事をするダイニング(D)と食事をつくるキッチン(K)、それに独立した1部屋がある間取りです。DKは一緒の空間にあるため、パッと見では2部屋の間取りに見えるかもしれません。
食事に関する場所は確保されていることから、独立した1部屋は主に寝室として使われることになります。また、定義上リビング(L)はないことになります。
したがって、1DKのお部屋で暮らす場合はどこをリビングにするか意見が分かれるところでしょう。テレビをどこに設置して、くつろぎの空間をどう設けるかは部屋全体の使い方次第ということになります。
平米数だと大体30平米くらい
玄関からバス、トイレ、DK+1部屋の全てを合わせた1DKの広さは、平米数でいうとおよそ30平米くらいです。
不動産広告のルール(参照)に従って計算すると、30平米はおよそ18畳〜19畳ということになります。1DKの間取りは部屋の全てを含めた広さを表すため、実際に暮らすためのスペースは10畳くらいになるでしょう。
また、最低限のDKの広さも、不動産広告のルールでは決められています。
部屋の数 |
DK |
LDK |
1部屋 |
4.5畳以上 |
8畳 |
2部屋以上 |
6畳以上 |
10畳以上 |
生活空間となる10畳のうちDKが4.5畳だとすると、寝室に使う1部屋の大きさは6畳くらいが目安になります。
(参照:首都圏不動産公正取引協議会)
1DKは「1K」や「1LDK」と何が違う?
1DKは、1Kより広く1LDKより狭いという印象があるかもしれません。しかし実は、1DK、1K、1LDKでも専有面積は大きく変わらない場合もあります。
では、1DK、1K、1LDKにはどのような違いがあるのでしょうか?それぞれの定義から1DKとの比較をしていきましょう。
1Kは「キッチン(K)+1部屋」
1Kとは、「キッチン(K)+1部屋」のことです。1DKと比較するとダイニング(D)がありません。
1Kはキッチンだけということになり、広さも4.5畳未満ということになります。そのため、タイプにもよりますが、キッチンが玄関からつながる廊下にあったり、洗濯スペースと共有になっていることが多いです。
ただし、部屋とキッチンとの間に仕切りがあるところは、1DKと変わりがありません。キッチンの広さは4.5畳未満ですが、部屋の広さに決まりは無いため30平米の1Kもあることになります。
1LDKは「8畳以上のリビング(L)ダイニング(D)キッチン(K)+1部屋」
1LDKとは、「8畳以上のリビング(L)ダイニング(D)キッチン(K)+1部屋」のことです。1DKと比較するとリビング(L)が多くついていることになります。
しかし、1DKと比べて1LDKの方がかなり広いかと言うと、そうとも限りません。1LDKの場合LDKは8畳以上となっているため、1DKのDKが7.5畳だと専有面積では大きく変わらないこともあります。
1DKと1LDKはあくまでもDKの広さからくる定義上での違いです。部屋の使い方によっては、1DKでも1LDKのように暮らすことができます。
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1DKに向いてるのはどんな人?
1DKは、定義上のリビングはありません。しかし、広めのDKであればリビングスペースを設けることも可能です。ただし、これはライフスタイルによります。
よく料理をするのであれば、キッチンも使いやすく広い方が便利です。また、家にいる時間が長かったり来客が多い場合は、リビングは広くとれる方がよいでしょう。
1DKは、外食が多く家にいる時間が少ない人、来客が頻繁ではない人に向いている間取りといえます。ダイニングテーブルやイスを置くスペースを考えると、暮らす人数も2人までが理想です。ダイニングとリビングをきっちり分けて使いたい人には不向きかもしれません。
1DKの間取りの3つのメリットとは?
1DK、1LDK、1Kとお部屋の間取りには種類がありますが、それぞれに違ったメリットがあります。1DKのメリットとしてあげられるのは、次の3点。
- 料理などの匂いが寝室に移らない
- 価格が安い
- リフォームされている場合が多い
それぞれを詳しくみていきましょう。
メリット①:料理などの匂いが寝室に移らない
1DKは、料理をして食事をする場所(DK)と寝室が分けられているため、寝室に匂いが移る心配がありません。DKと寝室の間にはドアなどの仕切りがあるか、間取りによっては廊下を挟んだ場所にそれぞれがある場合もあります。
料理などの匂いが寝室に移らなければ、寝具や寝室にしまっておいた服などに匂いがつく心配もありません。
メリット②:価格が安い
1DKは、同じ専有面積の1LDKに比べても価格が安い傾向にあります。1LDKは2000年代に入ってから増えている間取りなのに対して、1DKはそれよりも前からある間取りです。
1LDKより築年数は古くなる分だけ、1DKの方が価格は抑えられます。また、賃貸物件で立地や築年数が同じであれば、価格に違いを生むのは広さです。同じ価格なら、1DKのほうが1LDKの部屋より広い傾向にあります。
メリット③:リフォームされてる場合が多い
1DKは1980年〜1990年代に流行した間取りです。そのため築年数は古く、部屋は和室の場合もあります。しかし、現在は洋室が主流となっているため、リフォームされている場合が多いです。
築年数は古くてもリフォームされていることが多いため、家賃は安くてもきれいな洋室であるところはメリットといえるでしょう。部屋全体がリフォームされている場合は、間取りや設備が新しくなっていることもあります。
1DKの間取りの3つのデメリットとは?
1DKには他にはない魅力がありますが、当然デメリットも存在します。主にあげられるのは次の3点です。
- 築年数が古い物件が多い
- 光熱費が高くなる
- 2人暮らし以上には向いていない
これらについて詳しく見ていきましょう。
デメリット①:築年数が古い物件が多い
1DKは、1980年〜1990年代に流行した間取りです。そのため、築年数は古いことが多くなります。
現在はリフォームされているほか、築年数が古いことから価格が抑えられているというところがメリットです。しかし、部屋はきれいになっていても、外観や水回りなどは手が付けられていない場合があります。
どの程度リフォームされている物件かどうかは、不動産会社によく確認しましょう。外観が気になる場合は、できれば自分の目で確認するとよいかもしれません。
デメリット②:光熱費が高くなる
1人暮らしの場合は、ワンルームや1Kより光熱費が高くなる傾向があります。
1DKは区切られた2つの部屋がある分だけ、照明の数も多いです。また、エアコンがそれぞれの部屋にある場合はその分だけ、電気代も高くなります。
1DKでリフォームされている場合は、エアコンなども新しくなっているかチェックするとよいでしょう。電気の消費量は家電の性能にもよります。
デメリット③:二人暮らし以上には向いていない
1DKは、食事をする場所と寝室を分けられる間取りです。しかし、2人以上では空間が狭くなるため暮らしにくくなります。
2人以上でDKで食事をするとなると、その分だけ大きなテーブルと2つ以上のイスが必要です。また、2人以上の衣類などをしまっておける収納も必要になります。
暮らす人の人数だけ必要な物や荷物は増えるものです。2人以上で暮らすとなると、工夫が必要となります。
1DKのおすすめのレイアウトとは?
1DKは、DKの広さや部屋の配置によって使い方が大きく変わります。また、1DKでの暮らしやすさは、レイアウトで決まるともいえるでしょう。
DKと1部屋が隣合っている場合は、間の扉を開けておけば広いワンルームになります。
寝室が丸見えになるのが心配なら、背の高くないカラーボックスやハンガーラックなどを目隠しにしましょう。
カラーボックスやハンガーラックは、収納の少ない1DKには便利です。中に物を入れられるスツールや下に収納がついているベッドなど、家具と収納の機能を合わせて使えるものも助かります。
DKにはカウンターテーブルを使うのがおすすめです。ダイニングテーブルより省スペースになります。
また、食事をする人数が多い場合には、テーブルやイスは折りたたみのものにすると便利でしょう。使わないときはしまっておけるため、空間を広く使うことができますよ。
DKが広めなら、ラグマットを敷いて空間を分けましょう。食事をする場所とくつろぐ場所が自然と分れるようにすれば、リビングスペースができます。
1DK物件を選ぶときの4つの注意点
1DKは部屋の配置や形、広さによって使い方が異なります。
- DKと寝室の仕切りがドアなのか、引き戸なのか
- どこにエアコンが設置されているか
- どこまでリフォームされているか
- 持っている家具が使えるかどうか
リビングスペースを設けたいのであれば、DKは広い物件がよいでしょう。DKと寝室が隣り合っていて仕切りが引き戸なら、広いワンルームとしても使えます。
DKと寝室が独立している場合は、エアコンはそれぞれについているのか確認しておくことが大切です。また、家電も古過ぎるとコストがかかる心配があります。
リフォーム済み物件の場合は、どこまで手が入れられているのかも見ておきましょう。特に水回りはトラブルが発生しやすいため、あらかじめ注意が必要です。
DKと寝室の広さや形によっては、持っている家具やベッドが置けない場合もあります。買い換えをする場合はよいですが、続けて使いたい場合はあらかじめ大きさをはかっておきましょう。
1DKの物件で◯◯はできる?
1DKの間取りは、1人暮らしなら十分な広さがあります。しかし、2人以上や家族で暮らす場合はどうでしょうか。また、運気を気にする人もいるかもしれません。
- 2人暮らしはできる?
- 子育てはできる?
- 風水的には?
気になる3点について、見ていきましょう。
2人暮らしはできる?
1DKは間取りであって、大きさが極端に狭いというものではありません。同棲のカップルや子どものいない夫婦の2人暮らしは可能です。
2人暮らしの場合、寝室の大きさによってはセミダブルのベッドしか置けない場合があります。また、収納は多いとはいえないため、工夫が必要です。
価格は1LDKより安くつくため、節約したい場合や将来のために貯金したい場合にはぴったりです。
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子育てはできる?
1DKでの子どもがいる3人暮らしはかなりの工夫が必要になるため、あまりおすすめできません。
3人分の持ち物となるとかなり荷物は多くなります。また、テーブルやイス、ベッドが3人分となると置くのは難しいです。置けたとしても移動しづらくなることが考えられるでしょう。
また、どうしても3人で1DKに暮らしたいのであれば、あらかじめ不動産会社か大家さんへの確認が必要です。本来1DKは、子育て世帯が暮らすようにしていない場合があります。子育てをしていると、子どもの声や足音などが苦情につながるケースがあるため注意が必要です。
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風水的にはどう?
運気はよいに越したことはありません。家によっても運気が変わるとも言われているため、気になる人は気になるでしょう。
風水的にはワンルームや1DKに暮らすなら、南向きの窓がある方がよいとされています。また、部屋の形もできるだけ四角形であることが理想とされているようです。
南東や南の方位は、交際運に関係します。交際運とは、恋愛運というだけでなく人間関係運全般のことです。ベッドは南の方位に置いた方が、運気はよくなるといわれています。
他にも色や物によって運気が上がる置き場所があるため、調べてみるとよいかもしれません。
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1DKの部屋をセカンドハウスとして利用する人もいる
実際に暮らしている家とは別に、1DKをセカンドハウスとして利用している人も増えています。
具体的には次のような利用例があります。
- クローゼットとして
- ワークスペースとして
- 趣味のため
自宅で収納しきれない荷物は、処分するか別の場所に保管するほかありません。また、リモートワークや在宅ワークでは、自宅では集中できなかったりワークスペースの確保が難しいことがあります。誰にも邪魔されずに趣味の物を保管したり、自分だけの趣味の時間を過ごしたい人もいるでしょう。
1DKは実際に暮らすことができる部屋なため、生活に必要な設備は整っています。ひとつの目的に合わせて使うのには充分な広さがあり、場所の割には家賃も低めな物件が多いのも魅力です。
1DKは使い方によっては便利な間取り!
1DKは狭いと思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。広さや形、タイプもさまざまなため、どんな暮らしをしたいかをイメージしてみるとよいでしょう。
1Kよりはゆとりのある間取りになるため、1人暮らしなら1ランクアップした部屋になります。また、将来を考えた2人暮らしなら、貯金もしやすくなるでしょう。
1DKは使い方によってはメリットの多い間取りです。それぞれの目的に合った間取りを選ぶとよいかもしれません。
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