マンションの設備というと、どんなものが思い浮かぶでしょうか?マンションによって設備は異なります。また、暮らしやすさを大きく左右します。
自分の暮らしに合った設備を兼ね備えたマンションを選びたいですよね。実際に暮らす中で「これがあればよかった」と後悔しないためにも、どんな設備があるのかを知ることが大切です。
本記事では、マンションの設備について詳しくご紹介します!自分の暮らしに必要な設備を考えるのにお役立てください。
キッチンの設備を4つご紹介
キッチンの設備は、家事のしやすさに大きく影響するポイントです。いつも清潔でお料理しやすく、時短にもつながるのが理想的。限られたスペースにさまざまな物を置く必要があり、生活感が出やすいのもキッチンです。
対面型システムキッチン
対面型システムキッチンは、リビングダイニングの間に遮るものがありません。開放感とすぐにお料理を出せるところが便利な設備です。
遮るものが無いので、リビングにいる家族との会話や小さな子どもを見守りながらお料理ができます。
一方、部屋からキッチンの手元が丸見えになるところは注意が必要です。
また、システムキッチンとは、コンロとシンクが一体となっているキッチンのことです。コンロだけをわざわざ取り付ける必要がありません。
IHクッキングヒーター
IHクッキングヒーターは、安全性が魅力の設備です。火を使わないので、火の消し忘れで火災につながる心配がありません。また、ガスを利用しないので、キッチンからのガス漏れ事故の心配が無いのも安心です。
また、フラットな表面はかなりお掃除がしやすいです。油などの汚れがサッと一拭きでき、清潔に保てるところも助かります。
食器洗い乾燥機
お湯を使って食器を洗う時に使うのは、「水道」「ガス(電気)」「洗剤」です。食洗器も同じものを使いますが、手洗いに比べると全てにおいて少量で済みコストが節約できます。
また、手洗いでは難しい複雑な形の器やグラスなども、きれいに洗えるのが食洗器の良さです。乾燥を使えば、自然乾燥や布巾を使うよりも食器を衛生的に保てます。
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ディスポーザー
ディスポーザーは、キッチンで出る野菜くずなどの生ごみを、水の力によって粉砕する設備です。排水口のすぐ下に付けられ、粉砕したごみを下水と一緒に流していく働きをします。
キッチンは悪臭や、黒ずみ、ぬかるみが気になる場所です。ディスポーザーはこの悩みを解消してくれるアイテムとして、人気が高まっています。
お風呂と洗面所の設備を4つご紹介
お風呂や洗面所といった水回りは、特に衛生面が気になる場所です。また、実際に暮らしてみると生活のしやすさや便利さが、一段と気になりやすい場所かもしれません。
追い焚き機能
お風呂の追い焚き機能は、お湯を足すのではなく温めなおす機能のことです。お風呂のお湯は、家族がつぎつぎに入っても最後だとかなりぬるいです。また、家族の帰宅時間が違う場合、そのたびにお湯を張り直す手間がかかります。
こんなとき、追い焚き機能を使えばいつでも温かいお湯に入ることができるのが魅力です。
しっかり湯船に浸かりたい場合や、家族で暮らしている場合にはあると便利な機能です。
浴室乾燥機
浴室乾燥機は浴室についている乾燥機のことです。浴室内の乾燥のほかに、換気、冷暖房ができます。
お天気が悪く外に洗濯物が干せないときや、洗濯物が乾きにくいときに便利です。また、家族に花粉症などのアレルギーがある場合にも役立ちます。
子どもがいるとどうしても洗濯物は増えがちです。洗濯物を干す場所がないときにも、あると助かる機能かもしれません。
独立洗面台
独立洗面台とは、浴室やトイレとは別に独立した洗面台のことです。
独立洗面台が無い場合、誰かがお風呂やトイレに入っているときに不便です。また、家族が一斉に歯磨きや身支度をしたい朝の時間には、大混雑してしまいます。
独立洗面台はコンセントが使えるほか、収納があるところもメリットです。しかし、お風呂、トイレ、洗面台とそれぞれにお掃除は必要になります。
乾きやすい風呂床
お風呂のカビを防ぐためには、浴室内の水分や湿気をできるだけ取り除く必要があります。特にお風呂の床は、水分が残りやすく乾きにくい場所です。
また、お風呂の床は、黒ずみやヌメリが気になる場所でもあります。この原因は、身体から洗い流された皮脂や石鹸カスなどの汚れ。お風呂の床は、できるだけお掃除しやすく乾きやすいのが理想です。
間取りや部屋の設備を9つご紹介
間取りやお部屋の設備は、そこでの暮らしを想像したとき一番気になるところかもしれません。また、家族構成や家での過ごし方によっても、必要かそうでないかはわかれるところでしょう。
各部屋の大型収納
大型収納とは、クローゼットや押入れのことです。家族の人数や部屋の使い方によっても必要な収納は異なります。
- 荷物がたくさんある
- 生活空間を広く設けたい
- これから家族が増える予定がある
収納の大きさは、生活空間を広く設けられるかどうかにも大きく関わります。家族が多い場合は特に、大型収納があるとかなり便利です。
ウォールドア
ウォールドアとは、壁のように部屋を分けることができ、さらにドアのように開閉ができる間仕切り壁のこと。「可動間仕切り」とも言われます。
マンションでは、リビングと隣り合った1部屋の間につけられているのが一般的です。閉じておけば3LDKの間取りに、開けると2LDKの間取りに、と自在に間取りを変えられます。
ゲストが宿泊するときや、子どもが大きくなりもう1部屋欲しいとなった時に便利な設備です。
エアコン
賃貸のマンションはエアコンがついていることが多いですが、分譲マンションの場合は、付いていないこともあります。入居前に確認しておくことが重要です。
また、エアコンがついている位置や場所によって、お部屋の使い方やレイアウトが変わります。
赤ちゃんや子どもには、エアコンの風が当たりすぎるのはよくありません。特に寝室は、ベッドの配置に注意が必要になります。
ウォークインクローゼット(WIC)
ウォークインクローゼットは、人が中に入れるサイズの収納です。一般的に、間取り図には「WIC」と表示されています。
かなりの広さがあるため、扇風機やスーツケースなどの大きな収納も可能です。また、中に入って着替えることもできます。
収納の自由度が高いため、1年分の衣服の全ての収納も可能。面倒な衣替えの必要がなくなります。
バルコニー(ベランダ)
バルコニーは、2階以上にある屋根がないスペース。ベランダは、2階以上にある屋根のついたスペースと区別して表示されます。
洗濯物を干す場所としても便利です。スペースが広めなら、子どもの遊び場としても使えます。また、カーテンを大きく開けて外の景色を取り込むと、部屋を広く見せるのに効果的です。
しかし、バルコニーやベランダはマンションの「共用部分」にあたります。そのため、簡単に動かせない大きなものや重いものは、バルコニーやベランダには置けません。
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カメラ付きインターホン
カメラ付きインターホンは、チャイムを鳴らした人を部屋の中から確認できる機能の設備です。カメラには写真や動画が撮れる機能がついたものもあり、留守中に誰が訪ねて来たかもわかります。
また、訪問販売への対策やセキュリティ面でも安心です。ドアの向こうで物音がしたり、人の気配がするときにもすぐに様子を見れます。
来客のタイミングによっては、顔を合わせる前に身だしなみを整えたいときがありますが、そんな時にも便利な機能です。
床暖房
床暖房は、床から熱を発して足元からじんわりとお部屋を暖める設備です。床暖房には電気の力を利用する「電気ヒーター式」と、ボイラーで温めたお湯を排水管に通す「温水循環式」があります。
床からの熱を天井や壁に反射させていくため、ゆっくりとお部屋全体が温まっていくのが特徴。エアコンやヒーターより室内が暖まるまでの時間はかかります。しかし、長時間にわたってあたためるときや、下からの暖かさが欲しい小さな子どもがいる場合には便利です。
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複層ガラス
複層ガラスは2枚以上のガラスの間に、乾燥空気と空気より熱伝導の低いガスを入れたものです。ペアガラスや2重サッシと呼ばれるものも、この複層ガラスに入ります。
ガラスとガラスの間に空気の層をつくり、1枚ガラスより断熱効果が高いのが特徴です。そのため、結露ができにくく、カビなどの原因を防ぐことができます。
室内用物干し
室内用物干しは、お部屋の中で洗濯物を干すときに使える機能を持った設備です。壁や天井、窓枠に設置され、風通しや外からの日差しを利用できます
使わないときにしまっておけるタイプは、お部屋の雰囲気を壊しません。天候が悪く洗濯物が外で乾かせないとき、アレルギーや大気汚染が気になるときに役立ちます。洗濯物の量が多い時にも便利です。
マンションの共用設備を13ご紹介
マンションの共用設備は、同じ建物で生活する住民と共用していくものです。共用設備の種類は多く、あると便利なものから、自分にはいらないと感じるものもあるかもしれません。自分の生活をイメージしながら見ていきましょう。
オートロック
オートロックはマンションの共用玄関にあり、カギや暗証番号を使って中に入る設備です。カギが無く暗証番号を知らない場合には、内側の人に開けてもらう必要があります。居住者以外の人が侵入するのを防ぎ、安心感があるのが最大のメリットです。
しかし、新聞などをとっている場合は1階のポストまで取りに行く必要が出てきます。マンションによっては管理組合が、新聞配達員に暗証番号を教えていることがあるため確認が必要です。
エントランス内集合ポスト
マンションのような集合住宅では、各家のポストをエントランス内にまとめて設置してあることが多いです。これは配達の利便性だけでなく、オートロックの内側に外部の人を入れないというメリットがあります。
郵便物を確認するにはエントランスまで行くことになるため、部屋着のままという訳には行きません。また、エントランスはきれいに保てるよう、住民それぞれのマナーが大切になります。
エレベーター内監視カメラ
エレベーター内監視カメラは、エレベーター内の第3の目となって中の様子を確認するときに役立つ設備です。
- 不審者の侵入
- エレベーターの破損やいたずら
- 住民同士のトラブル
エレベーターの外側から内側の様子を直接確認することができません。監視カメラは、事件やトラブルの早期解決にもつながる証拠を残せます。
1ドア2ロック
1ドア2ロックとは、1つのドアに2つ以上のカギが付いていることを表します。侵入窃盗犯罪を防止するために警察や国土交通省などで標語として使われることも多い言葉です(ダブルロックと呼ばれることもありますが、同じ機能を目的としています)。
空き巣が2つ以上のカギを開けるまでにかかる時間は倍以上。1つのドアに2つ以上のカギをつけることで、空き巣被害の防止になります。
ハンズフリーキー
カギをバッグなどに入れたまま、オートロックなどを通過できる設備です。ノータッチキーという物もありますが、これは、センサーにカギを近づけて解錠します。
ハンズフリーキーは、どこかに身に着けているだけで自動で解錠するためカギを取り出す必要がありません。子どもを抱っこしているときや、大きな荷物を手に持っている時に便利な機能です。
各階ゴミ置き場
各階ゴミ置き場とは、各階に設置されたゴミ置き場のことです。マンションの各階設置されていることで、部屋からの移動距離が短く済みます。
ディスポーザーを設置していない(設置できない)場合は、生ごみの量も多くなりがちです。生ごみは他の可燃ごみより重く、臭いの原因にもなるため小まめに処理したいもの。各階にゴミ置き場があると、ゴミ捨てが楽になります。
フィットネスジム
フィットネスジムやプールが併設されたマンションがあります。移動距離が短く手軽に行けるため、運動不足やストレス解消、リフレッシュしたいときには便利でしょう。
しかし、実際に住んでいるマンションについていても、利用しないという人も多いようです。本当に利用するかどうか、考えてみる必要があるかもしれません。
防災備蓄倉庫
大規模なマンションでは地震や災害への備えとして、防災備蓄倉庫を設置していることがあります。防災グッズや非常持ち出し袋を用意している家庭も増えていますが、2重の備えとなりそうです。
マンションの耐久性などの構造を気にする人は多いでしょう。さらに、災害が起きた後のことへの備えもあると安心です。
無人ストア(コンビニ)
近ごろ注目されているのが、マンションに設置されている「無人ストア(コンビニ)」です。マンション敷地内で、食料品や飲料、雑貨などをセンサーやアプリの機能を使って無人で販売します。
買い物が不便な地域や忙しいとき、すぐに買いに行けるのは便利そうです。今はまだ設置されているマンションは少ないですが、今後は増えてくるかもしれません。
カーシェアリングサービス
マンションの住民が車をシェアできるサービスです。
車を持つとなると、維持費や駐車場の問題が出てきます。子育て中の家庭や、遠出するときだけ使いたいという場合には便利なサービスです。
複数人が1台の車をシェアしていくため、予約した時間の中だけでの使用になります。また、誰かが車を汚してしまったり、住民どうしのトラブルに発展する可能性があるところには注意が必要です。
24時間ゴミ出し可能
どんな家に住んでいても必要となるのが、ゴミ出しです。ゴミ出しの時間が決まっていると、忙しくて出せなかったということがあります。24時間いつでもゴミ出しが可能だと、そんな心配はありません。
しかし、回収業者がすぐ来るわけではなく、タイミングによってはゴミが回収されるまで時間がかかることがあります。悪臭や害虫が発生する原因にもなるため、捨て方への配慮は必要です。
太陽光発電
太陽光を使って発電された電力は、エントランスなどの夜間の照明に使われることが多いようです。また、余裕がある場合には、入居者の各戸にも分けられることもあります。
台風や地震などの自然災害では、電力の供給がストップすることが不安です。この時、太陽光発電は、生活に必要最低限の電力を入居者に提供するのにも使われます。
屋根裏収納
収納したい荷物がたくさんあるとき、家族が増えて荷物が増えたとき、屋根裏収納があると便利です。
間取り図を見ると、「ロフト」と「小屋裏収納(こやうらしゅうのう)」と書かれているものがあります。この2つは意味が異なるもので、屋根裏収納にあたるのは、小屋裏収納。収納用につくられたスペースのことを表します。
自分に必要な設備は何か確認しておこう
マンションにはさまざまな設備があります。一見、なんでも揃っているのがよさそうに思えるかもしれません。しかし、実際はあっても使わない設備があり、設備がある分だけ管理費が高く設定されている場合もあります。
人の暮らしがさまざまなように、マンションに必要な設備もさまざまです。どんな暮らしがしたいのか、それには何があると快適なのかを具体的にイメージしてみましょう。
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