子育てに最適な間取りにするにはどこに気をつけたらいいのでしょうか?
これから子育てが始まる人も、今子育て中の人も知っておきたいポイントをお部別にまとめました。
マイホーム購入やリフォームをする際に是非参考にしてみてください。
子育て世帯が間取りを考える時のポイント
子育て世帯がどんな間取りがいいかを考える際、以下の6つをポイントにしてみてください。
- 子供とのコミュニケーション
- レイアウト変更しやすい子供部屋
- 効率性を考えた家事動線
- 収納スペースの多さ
- 自然と触れ合える庭やベランダ
- 多目的に使える畳スペース
それでは、順番にご紹介いたします。
子供とのコミュニケーション
「自分の家」は子供にとって心地の良い場所、嫌なことがあってもよりどころになれる場所であることが必要。
そのためには、親と子のコミュニケーションはとても重要です。
そうはいっても、共働きで家事や仕事が忙しい!という方も多く、子供が大きくなると部活や習い事で家にいる時間が減ってしまいがち。
子供のコミュニケーションを取りやすくするには、リビングやキッチンを工夫しましょう。
例えば、帰宅後リビングを通らないと2階の子供部屋にいけない、対面キッチンにする、リビングに勉強スペースを設置するなどにより、会話できるタイミングを増やすことができます。
レイアウト変更しやすい子供部屋
子供の年齢によって、インテリアも必要な設備も変わってきます。
また、「子供もう1人ほしいな」と考えている場合、新たに1室を準備することが必要。
始めにレイアウトを決めてしまうのではなく、将来子供が自身でレイアウトできるような部屋が望ましいです。
例えば、リビングにあった勉強スペースを受験勉強などに集中できるよう、子供部屋に移動させるには、広さに余裕が必要です。
また、個室を増やすのは難しいですが、可動式の仕切りがあれば、子供の人数が増えた際に部屋を区切って調整できます。
効率性を考えた家事動線
子育ての中で大変なのが家事。
毎日の生活でやらないといけないことなので、いかに効率よくするかが大事です。
家事動線が変わるだけでも家事にかかる時間を大きく減らすことが可能。
例えば、キッチン、浴室、洗濯場の水回りを近くに配置することで、ご飯作りの合間にお風呂の準備をしたり、洗濯機を回したりと、同時進行で家事ができます。
また、昔ながらの間取りの場合、洗濯機・干す場所・たたむ場所・収納する場所が点在していることも多いのではないでしょうか。これらが1か所もくしは近いだけでも効率がぐっとよくなります。
家事動線に関してこちらで詳しくご紹介してますので、ご覧ください。
関連コラム:『家事動線がいい間取りで快適に暮らそう!5つのポイントをご紹介!』
収納スペースの多さ
赤ちゃんが生まれる前に必要なものを準備して感じるのがものの多さ。
しかも、子供が大きくなるにつれてもどんどん増えていきます。
その都度大人が片付けるのも大変ですし、子供自身に片付けてもらうのもなかなか上手くいかないと悩む家庭も多いです。
あとから収納グッズを買い足すと部屋がせまくなってしまうので、始めから収納スペースがしっかりとある間取りにするのがオススメ。
オープン収納にし、どこになにを片付けるのかを分かりやすくしておけば、片付け習慣を身につけやすいというメリットもあります。
自然と触れ合える庭やベランダ
庭やベランダで自然と触れ合えるスペースを作りましょう。
四季・自然を感じられる庭やベランダで遊ぶことで情緒豊かな心を育てることが可能。
季節のお花を育てる、家庭菜園をする、夏に水遊びをするなど、親も一緒に楽しめるとコミュニケーションにも繋がります。
多目的に使える畳スペース
新居を探す、新築の家を建てるときに「畳部屋や畳スペースは必要か」と悩む家庭も多いようです。
しかし、子育てには畳はとても便利なスペース。
フローリングよりも柔らかい畳は、赤ちゃんに限らず子供の遊びスペースとしても最適ですし、赤ちゃんの間はオムツ替えやお昼寝のスペースとしても活用できます。
襖で仕切れるようにすれば、おじいちゃん・おばあちゃんのお泊りにも対応可能です。
畳のお部屋に関する情報は下記コラムでも紹介していますので、参考にしてみてください。
関連コラム:『和室はどう活用する?最適な間取りの選び方と基礎知識について』
玄関と水回りは近く
学校から・遊びから帰ってきた子供がすぐに手を洗える、または浴室にすぐに行けるように、玄関と水回りは近くに配置すると家の中が汚れにくいです。
子供が汚れて帰ってくると、家の中が汚れることや洗濯物の脱ぎ散らかしが気になってしまうもの。
しかし、すぐに手を洗って、汚れた服は洗濯場で脱いでもらい、手・身体を綺麗にしてもらえれば、リビングや廊下を清潔に保てます。
ちなみに子供がいると玄関に靴が増えがちで、靴が出しっぱなしだと急な来客時にも印象が良くありません。
玄関をすっきり見せられるシューズインクローゼットがオススメです。
詳しい内容はこちらのコラムをご覧ください。
関連コラム:『シューズインクローゼットとは?シューズクロークとは何が違う?特徴やメリットを紹介』|TSUNAGU
キッチンは子供を見守れるように
キッチンからリビングやダイニングを見渡せるように対面式にすることで、炊事中に子供が遊んでいる様子を見守ったり、コミュニケーションをとったりすることが可能です。
子供にとってもすぐに親の様子が分かり、会話がしやすい空間は安心感に繋がります。
最近ではアイランドキッチンも人気が高まっていて、よりリビングやダイニングとの行き来がしやすい開放的なキッチンにできることがメリット。
しかし、アイランドキッチンの場合、子供がキッチンスペースに入りやすくなるのがデメリット。
特にハイハイをしだして後追いを始めると、火を使っている時や包丁を使っている時が心配です。
ベビーゲートが設置しにくいこともあるので、その場合はベビーサークルなど他のグッズを活用しましょう。
キッチンについてより詳しく紹介したコラムもありますのでご覧ください。
関連コラム:
『憧れのオープンキッチン♪後悔しないために確認しておきたいメリットとデメリット』|TSUNAGU
『憧れのアイランドキッチン!メリット・デメリットは?実際の間取り図も紹介!』
リビングは家族の動線の中心に
リビングを通らないと2階に行けない、子供部屋にいけない間取りにすることで、子供が習い事や部活で家にいる時間が減ったときでも顔を合わせて会話するタイミングを作れます。
先ほど少し触れたとおり、キッチンを対面式にすることで、離れていてもリビングでくつろぐ家族と一緒に会話が可能。
また、最近では子供の勉強スペースを子供部屋ではなく、リビングの一角に設置したり、リビングやキッチンから目が届く範囲に設置する間取りも人気です。
家族同士が別々のことをしていても、一緒に時間を過ごせるようにすることで、コミュニケーションが取りやすくなります。
ファミリークローゼット・ランドリールームで効率アップ
家事動線を考えることで家事の時間を減らし、その分を子供との時間に使ったり、ほっと一息を入れる時間に使ったりできます。
家族の服をそれぞれの部屋や収納スペースにわざわざなおしに行くのは一苦労です。
家族の服を1か所で管理できる部屋があれば、収納時間を短縮することが可能。
また、洗う・干す・たたむを1か所で行えるランドリールームも利便性が高いです。
ファミリークローゼットやランドリールームについてより詳しく解説したコラムもありますので、是非参考にご覧ください。
関連コラム:
『ファミリークローゼットのある間取りとは?便利なメリットと活用法』
『「ランドリールーム」で快適な暮らしを♪間取りのポイントやメリット・デメリットをご紹介』
ファミリークローゼットもですが、ウォークインクローゼットも利便性が高く、オススメ。
ウォークインクローゼットに関してはこちらを参考にしてみてください。
関連コラム:
『ウォークインクローゼットの間取りはどこが正解?広さの目安は2畳から!収納ポイントもご紹介!』
『使いやすいウォークインクローゼット(WIC)の間取りとは?メリット・デメリットや快適な設置場所もご紹介』|TSUNAGU
勉強スペースや半個室の遊び場
家族と一緒に過ごせる空間も大事ですが、ある程度子供が自由に使える空間も子供が大きくなってきたタイミングで考えましょう。
リビングから目が届く所に、子供用の勉強スペースや半個室の遊びスペースがあると、大人は子供の様子がわかり安心感がありますし、おもちゃが散らかっても気になりにくいです。
子供のほうものびのびと遊べるというメリットがあります。
子供が高校生や大学生になって自分の部屋で勉強をするようになった際には大人の趣味のスペースとして活用も可能です。
個室の子供部屋についても詳しく知りたいという方はこちらをご覧ください。
関連コラム:
『年齢や広さ別でレイアウトを紹介!子供部屋のレイアウトは成長に合わせて変えていこう』|TSUNAGU
『子供部屋のおしゃれなレイアウトをご紹介!5畳は狭い?平均的な広さも』
『子ども部屋におすすめの間取りはこれ!後悔しないためのレイアウトもご紹介』
こだわりのある家の購入をサポートする制度
子育てに最適な間取りを建売の物件の中から探すのが難しいと感じた際は、注文住宅やリフォームも考えるかもしれません。子育てに最適な性能のいい家になればどうしても費用は高額になりがち。
そのような時に活用したいのが「こどもみらい住宅支援事業」です。
こどもみらい住宅支援事業
子育て世帯や将来子供を考えている若い夫婦が住宅取得を補助する目的で考えられた補助金です。
注文住宅・建売住宅の取得の場合は最大で100万円、リフォームの場合は最大で60万円の補助が受けられます。
省エネの性能がどれぐらいあるかで受け取れる補助金の額が異なることと、申請期間が2023年3月31日まで(2022年9月時点)となっているので、申請を考えている人はスケジュールをしっかりと確認しましょう。
こどもみらい住宅支援事業に関しては公式ページでも詳しく紹介されています。
子育てを楽しめる間取りの家に住もう!
大人だけが住む家と子育てをしている家とでは気をつけるべきポイントや暮らしやすい間取りは変わります。
子供との時間を余裕をもって楽しめるようにするには、子育てに最適な間取りにすることはとても重要。
今回のコラムを参考に是非あなたの理想の間取りをみつけてください。
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